202409/08掲載

ムロアジ・クサヤモロの開き干し、どっちもうまし

両種ともウマシで、両種並べるとそれぞれのよさがわかる


一度、両種の食べ比べをしたかった。
同じ時間立て塩にして同じ時間干したものだ。焼きも同じ。
今回目の前にあるのは、まさに同じ作りなので比較可能だと思っている。
ただ、実は両方ともおいしくてよくわからなかった。
おいしいものを並べると比較できなくなるのだ。

ムロアジの開き干しの方が少し柔らかく、身がきめ細かいように思えた。
身に脂があるためだと思った。

比較的あっさり、さっぱりして香ばしいのがわかるだろうか?


クサヤモロの香ばしくてさっぱりしたところも非常にいい。
野性的にばりばり食べるなら、こちらが上かも知れない。

よくムロアジの方が上だとかいうが、好みの問題でしかない気がしてきた。
ときどき魚の比較が好きな人に会うが、もしも単純に食べる側なら「無駄なことは止めなさい」といいたいな。

今回のサイズが成長して、また違ったステージになるのだろう。
季節を感じるために、いざ小田原へ。

鮮魚で見かける機会は少ないが、干ものは絶品


8月26日の神奈川県小田原市、小田原魚市場、二宮定置は大漁だった。種類も多く、今の時季、なくてはならないメイチダイもたっぷりとれていた。
二宮定置の若い衆たちもてんやわんやの忙しさ。
そんな最中、稚魚や変わった生き物を探す、ボクはただの邪魔者でしかない。
というのは何度も書いた。
中にクサヤモロとムロアジが混ざっていた。
両種は加工品になることが多いので、大きさが揃っていて量がまとまれば売れる魚だが、中途半端だと売れない。
この2種の干ものは絶品なのだけど、小さくてもおいしいから、問題は大きさを揃えることと、量となる。
今回はムロアジ類自体が少なかった。

加工の仕方を揃えて作った比較前


持ち帰って計測して撮影する。
ムロアジ体長20cm・103g、クサヤモロ体長21cm・125gなので開き干しには持って来いだ。
開いてちょっと渋味を感じるくらいの塩水に8分漬け込む。
水分をよくきりエアコンのきいた部屋で、扇風機で半日乾かす。

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