202306/09掲載

北海道様似産オオズワイガニやたらにうまし!

小振りですべて雄


噴火湾(内浦湾)は北海道南部に位置し、日本列島の太平洋の北の終着点である千島列島からすると盲腸のようなところだ。襟裳岬から様似、浦河、日高と漁業的にも重要な町が続き、一番奥にあるのが「ほっきがい(ウバガイ)」で有名な苫小牧である。
この大きな湾で過去にも何度か大発生しているのがオオズワイガニだ。市場ではバルダイ(bairdi)と呼ばれることも多く、噴火湾や道東産よりもロシア産の方が安定的かも知れない。
ズワイガニと区別できる人はまずいないはずである、味の点でもズワイそっくりであるため関東の市場では区別しないで販売している。
これが八王子総合卸売センター、福泉にもやって来ていた。甲長8cmの雄ばかりである。足を触った限りでは小振りだが上々とみた。
ちなみに甲長5cmや6cmになるとゆでガニではなく、みそ汁などにするしかない。もしくは剥き身加工だろう。好不漁の波がある魚介類は加工に回すのもたいへんだろう。
ニュースを見ている限りでは、この8cm前後を活けで出荷しているようだ。

小振りだがうま味豊かだ


さて、味はどうだろう?
大きさを考えて強めの塩で12分ほどゆでてみた。
小振りなので身が少し痩せていて、少々煩わしいが実にうま味豊かである。
甲殻類のもつ甘味、カニも風味とも申し分がない。
「うまさ」というからすると、梅雨時の天の恵みといった感じだ。
せっかくの豊漁、どんどん食べようではないか。

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オオズワイガニのサムネイル写真
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