秋田県横手市十文字町、近田久さんの菜切り包丁
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いろんなことが重なって道具類を整理した。
持っている包丁を並べてみると、ボクの人生からすると二度と包丁を買うことがないだろうな、と思うほどの数だった。
中に菜切り包丁(東京都下町では「なっきりぼうちょう」で、地域によって呼び名が変わると考えている)があって、秋田県横手市十文字町の朝市で買ったものであることを思い出した。
朝市に店を出していた鍛冶屋の近田久さんから買ったもので、農機具である鍬や鍬は並んでいなくて、包丁だけを売っていた。
並んでいたのは菜切り包丁と出刃包丁で、まあまあしつこく買ってくれと言われた末に、菜切り包丁を買う。
刃渡り16cmほどの小振りのもので、2017年に買って一度も使っていなかった。
せっかく発見したのだからと研いで、使ってみたらよく切れる。
ただし数回使うと研ぎ直さなければならない。
急激に消えて行く町や村の鍛冶屋
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ちなみに鍛冶屋には包丁を専門に作る専門鍛冶と、鍬や鋤、その修理をしたり、ときに注文の農機具などを作る野鍛冶(農鍛冶)がある。
近田久さんはどっちだろう。
今は包丁だけを作っているが、昔からそうなのか?
昔は町や村には必ず1軒は鍛冶屋があったという。
また秋田県では何店舗かの鍛冶屋を見ているし、写真もあるが、今はどれくらい残っているのだろう。
横道に逸れるが、ボクの故郷、徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)にも鍛冶屋があって、子供の頃、意味もなく覗いたりした記憶がある。
ちなみに今回の菜切り包丁はボクの故郷、徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)では「なぎたん」という、東京都小岩・錦糸町では「なっきりぼうちょう」だ。
秋田ではなんというのだろう?
かなりのお年なのでもう会えないかも知れないが、呼び名を聞いてみたい。
参考文献/『ものと人間の文化史 85・野鍛冶』(朝岡康二 法政大学出版局 1998)

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