不器用は治らないけど、魚食普及には不器用がいい
便利な物はなんでも使え、の世の中なのだ
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子供の頃から不器用と言われ、器用揃いの家族からは「ウチの子とちゃうんちゃう」とまで言われたボクの不器用は治らない。魚を下ろすのも野菜を刻むのもダメだし、うまくいかない。しかもバネ指の悪化で指が痛いし、思うように動かない。
だから魚を下ろすときには、どんどんキッチンバサミを使い、妻作りには実家から持って来た売り物のベンリナーを使う。
ちなみに半世紀前から持っていたベンリナーを半世紀ぶりに買い替えた。
不器用だからこそ、包丁はよく切れないとダメ、なのでこまめに研ぐ。
ボクは砥石を使っているが、シャープナーでもいいと思う。
料理にルール、ベストという文字は無用。プロじゃないんだから、便利な物はなんでも使え、だ。
昔は器用になりたいなと思ったけど、最近、不器用でよかったと思っている。
器用な人は工夫しないが、不器用な人は工夫しないと魚料理は作れない。
不器用だからこそできることの方が多い
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昔、中央区でやっていた魚食普及、小学生向けの魚の勉強会を見ていて、大笑いしたことがある。
あまりにも見事な包丁さばきだし、やっている本人が主役過ぎるし。
「魚を食べることは簡単なことなんだよ」が命題なのに、結局、なにをやりたいんだかまったくわからない。
バカは死ななきゃー治らないと、その本人に言ってやったものだ。
基本的に魚を下ろすことは必ずしも実生活ではやらなくてもいい、魚食普及には不必要だ、ということを教えるべきだ。
ただ、魚を下ろすことができれば実生活を豊かにするし、かっこいいよ、とだけ話せばいい。
魚食普及が主題なのに、見事な包丁さばきが目立って、主題が見えていない。
魚食普及にピエロもタレントもいらない。
魚食普及を目指しているのに色物芸をやってどないするんじゃ。
ということで不器用に生まれたのは悲しい限りだけど、不器用じゃないと魚食普及はできない、という話だ。

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
イラスト図解 寿司ネタ1年生



