3月、埼玉県岩槻の旅 1 『ホームショップかとう』

岩槻って人形の町だったのね、とボクは思ったもんだ


ときどき昔の仲間が情報をくれる。今回の情報はボクのことが嫌いだ、という年寄りのライターからである。
1、埼玉でも岩槻の人は、岩槻は(関東で)特に海からいちばん遠いと思っている。
2、岩槻(埼玉県さいたま市岩槻)では海の魚なんてめったに食わなかった。
3、さいたま市岩槻郷土資料館は面白い。

ひょっとしたら「ざっこ」情報あるかもと思ったし、ちょうどそのとき小津安二郎関係の本を片っ端から読んでいた。
いざ、岩槻に行かん、と思ったのが当日の午前7時だった。

少し贅沢して新宿までは超特急にする。
お金を余計に支払っても、電車に乗ってるだけでも1時間半前後かかる。
普通だったらもっと遠いかも。
例えば新宿から岩槻までは、慣れていれば大宮までは埼京線などですぐだけど、ボクはいつも埼京線乗り換えでまごつく。
やっと大宮駅(たぶん大阪駅よりも大きい)にたどり着くと、広すぎる駅構内の外れにある東武アーバンクラインに乗り替える必要がある。
岩槻駅を出ると、さすがに岩槻人形というだけのことはある、人形屋だらけだった。

町歩きしていて、金物店ほど面白いところはない


さて、博物館はどこですか? と方向音痴のボクは聞いて、大きな通りをてくてく歩く。
その途中で金物店を発見した。
ここで動けなくなる。店内に入ると面白いものだらけだ。
戦後の生活史がここにある。
欲しいものだらけだけど、買ってはならぬと思いながら店の隅々まで探検する。
加藤夫婦のご主人は90歳で、やけにほがらかだった。

まだまだ頭脳明晰90歳


質問には、
1、海から遠いと思いますか? 「海から遠いね」。
2、昔、海の魚は食べてましたか? 「海の魚はめったに食べなかった」。海の魚が日常的になるのはやはり1970年代以降であるようだ。
淡水魚で食べていたのはコイとフナ。
「ざっこ」は主に小ブナだったけど、自分でもとったし、売りにも来た。よく食べたという。
子供の頃と比べると減ったけど、岩槻は今でもウナギ屋の多いところだから食べて帰るといい。
ついでに三宅邦子さん知ってますか? 「もちろん知っているさ」。
などなどだ。


話が弾みすぎて出てこられなくなった。
なにも買わないのも失礼なので可愛いスプーンを買った。

博物館にたどり着いたら博物館違いだった


さて教えられて博物館に向かう。
入った途端大間違いに気づく。
仕方なく、ひな人形は江戸時代からだということ。
今のお内裏様とお雛様の原型は享保期(1716~35)にできた。
三人官女とか五人囃子とかは幕末くらいからみたいだなど、無駄な勉強をする。


博物館を出ると太田道灌象がある。
たぶん太田道灌の絵は後年のものしか存在しないと思う。
しかも享徳の乱を読む限りにおいて、太田道灌って岩槻に来ているのかな?


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