焼き穴子ときのこの鍋
どん底状体のときの癒やしの鍋
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ひどい風邪で味覚が消えた。
それ以前になにも食べられなくなる。
これがじょじょに回復して、味覚がよみがえり、食欲の方ももどってきた。
それでも食べたいものが限られる。
辛いものもダメだし、刺激のあるものもダメだ。
全快まで優しい味に終始する。
だしを加えた割り下で、大量のきのこと焼き穴子を煮ながら食べるのは、体を癒やすためだと思っている。
体調不良のときの鍋でもある。
煮えた焼き穴子は口の中で柔らかく、舌の上で簡単につぶれてトロっとした味を発散する。
このトロは明らかにマアナゴの脂からくる。
焼いて一度、脂が液化して、今度は煮て液化するという行ったり来たりの後のトロだ。
しかも甘味があるのが舌にとっての癒やしだと思っている。
同時に大量投下したきのこのうま味たるや名状しがたい。
煮えたきのこがうまいというのはあるが、それ以上にだしがいい。
合いの手に芹を味わいながら、ほとんど残っていないだしに、終いの雑炊はできないし、いらないとぞ思いける。
魚屋の開き穴子はとっても便利
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病が癒えていないので、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産でできるだけ簡単に料理できるものを探す。
そこにあったのは大量の開き穴子(マアナゴを開いたもの)である。
東京都八王子市の魚屋、『魚善』さんがせっせと選んでいるのを見てあせった、あせった。
目利きに先取りされては敵わない。
なんとか2枚だけ確保する。

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
イラスト図解 寿司ネタ1年生



