202412/07掲載
秋田県雄物川町、雄物川の「ためっこ漁」2 ざっこ蒸
ざっこ蒸は雄物川水系冬の味
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秋田県横手市雄物川町、佐藤政彦さんが作ってくれた「ざっこ蒸」は「ためっこ漁」でとれた「ざっこ」の大方を使って作る。
「ざっこ蒸」は「塩蒸しざっこ」ともいう。
柔らかくほどよい塩味で、内臓に苦味がある。
けっして食べやすいものではないが、残して置きたい雄物川の冬の味覚である。
コイ科の小魚で大きさも種も違っている
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「ざっこ蒸」は羽後町にもある。
また同町にはコイの養殖場で作られているものがあり、こちらは「小魚むし」とも言う。
使う「ざっこ」は「だいとうあ(オイカワ)、「くき(ウグイ、エゾウグイも含むと思われる)、「あぶらべ(アブラハヤ)」、モツゴ、タモロコ、「みごい(ニゴイ)」、フナ(ギンブナ)、コイなどだ。
本来はフナやコイの若い個体、アブラハヤ、ウグイが主体だった。それがオイカワやニゴイ、モツゴ、タモロコなどの移入により多様になったと想像する。