202508/11掲載

小田原魚市場で、ヒラソウダ、久しぶり!

脂がなくても無類のおいしさ、うまさ最強のヒラソウダ


ヒラソウダは産卵期の7、8、9月は不安定な時季だと思っている。9月下旬から安定する。
海水温が下がるとともに脂がのってくる。
それでは真夏(気象庁が定義する)はおいしくないか、というとおいしいのである。
ヒラソウダは脂がのったものもうまいが、脂があまりない時季もうまい。
8月8日、小田原魚市場に見事なヒラソウダが並んでいたので、買受人の『さんの水産』さんにお願いして1尾確保してもらう。

今回のヒラソウダは体長44cm・1.492kgで大きい。
丸々と太っていて触ると非常に硬い。
三枚に下ろすと、身が赤く、脂はほどんとない。

これが実にうまいのである。
すいすいと箸が伸びてすいすいと胃袋に消えて行く。
明らかに酸味があるが、うま味100とすると5くらいの比率である。
とにかく舌がよろこんでねじれるくらいにうまい。
今回は三重県尾鷲市の青唐辛子、「虎の尾」と酢と醤油で食べたら相性がよく、結局半身全部食べてしまう。

プーアール茶で我慢しようとしたが無理だった。
群馬県吉岡町、「船尾瀧 本醸造」をば冷やして小一合。

非常に丸みが強く、触ると硬い夏のヒラソウダ


ヒラソウダはスズキ目サバ科で、東太平洋をのぞく全世界の温かい海域を高速で群れをなして泳いでいる。典型的な肉食魚で腹には小魚がいっぱい詰まっていたりする。
旧カツオ科で典型的な赤身魚である。
古くは比較的ローカルな魚だったが、近年人気急上昇で高級魚の仲間入りをしている。
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