202508/09掲載

増毛産甘エビの刺身をたっぷり

ときどき無性に食べたくなる甘いと感じるエビ


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で北海道増毛産の甘エビ(ホッコクアカエビ)をたっぷり買った。
魚を料理するには暑すぎるし、郷土料理を作りたかったのもあるし、いただいた食材と試したかったのもある。
ちなみに北海道の甘エビ漁はほぼ日本海で行われているが、増毛では甘エビ(ホッコクアカエビ)、縞エビ(モロトゲアカエビ)、牡丹エビ(トヤマエビ)の3種前部が安定的に水揚げされている。
もっとも行ってみたい町のひとつでもある。

本種を生まれて初めて食べたのは学生時代で、アンノン族そのものだった家族とわざわざ銀座まで食べに行ったのだ。
1980年前後、とてもトレンディな食べ物だったことがわかる。
今や近縁種のホンホッコクアカエビとともに冷凍輸入されてもいるので、非常に身近な、どちらかというと地味なものとなっている。

ただし、一度も凍らせていない国産の刺身はスーパーなどに並ぶ格安もののとは別物である。
ときどき刺身を飽食したくなるのは、ただ単純にうまいからだ。

頭は別の料理に使ったので、もう翌日になった頃に、安物のジンと合わせる。
わさびと醤油だけで食べ始めると、非常に甘いけど、この甘いと感じる味はとても複雑である。
ねっとりした身と甘いと感じる味とは一体で、口の中でなんの変容も起こさない。
ここにスダチ果汁を落としただけのジンが合う。

甘エビじゃなければわからないホッコクアカエビ


ホッコクアカエビといっても誰もわからないだろう。甘エビのことだ。
国内では日本海と北海道全沿岸の深海に棲息している。
10cm以上になる殻の軟らかい、赤いエビで、国内では生食用のエビとして人気が高い。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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ホッコクアカエビのサムネイル写真
ホッコクアカエビ英名/Deepwater prawn,Deepwater shrimp,Pink prawn海水生。水深300m-1000m。日本海から北海道太平洋側・オホーツク海。ベーリング海、アラスカ、カナダ西岸にまで棲・・・・
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