202509/17掲載

煮ざかなの煮汁でおしぶとなすをたく

地味で茶色なものが好きなんだと思う


新潟県に行ったら、必ず買うのが麩だ。
車麩は必ず買い、ときに新発田麩、そして「おしぶ」なども買う。
今回買ってきたのは「おしぶ」だ。
半分に切るとそのまま汁の実などになり、丸のまま使うときには10分くらい水につけると戻る。

今回は我が家の魚の煮汁ストックで「おしぶ」となすをたく。
いろどりが地味で、茶色で、華のない料理だけど、まあボクの脳みその大方に染みついている、おいしいの色が茶色では、こうなるのが当たり前だ。
スルメイカ、コウイカ、カサゴ類など魚類他種、煮ハマなどの味が凝縮された煮汁で単純にたいただけ。

魚貝類の味で煮染まった「おしぶ」くらいうまいものはない。
このおいしさは豆腐にもなく、野菜にもない。
麩にしかない麩のおいしさで、麩を知らなかった40年くらい前のボクはおいしいをひとつ知らなかったことになる。

これがやけにご飯に合うし、ビールにも合う。
ビタミンが足りない気がするけど、ボクにとっての完全無欠の味である。

「おしぶ」は形が面白く、しかも使いやすい


「おしぶ」(宮村製麩 新潟県新発田市)は10分程度水に漬けて戻し、水を絞る。
水に長く漬けすぎると柔らかくなりすぎる。

「おしぶ」と野菜とで煮る鄙びた料理


なすは二等分に切り、切れ目を入れて食べやすい大きさに切る。
この日はナスしかなかったが、オクラでもゴボウでもお好きなものを。

魚貝類の煮汁くらい使えるものはない


冷凍しておいた魚の煮汁は解凍して、鍋の中に入れ、水で適当に薄めて、材料と煮る。



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