コラム

大阪市中央卸売市場本場初日、『みよし食堂』の朝飯

進め上手な大阪のおばちゃんがいる


2026年7月16日夜明け前、JR野田駅(大阪府大阪市野田)から南下する。
大阪市中央卸売市場本場(大阪府大阪市福島区野田)には2017年以来だ。
過去の市場人脈は絶えてしまったので、不安を感じての市場行だったが、今回、新たな人脈を得たし、次回の大阪旅の足がかりにもなった。

さて、当時通っていた食堂は今はない。
新しい食堂を探しても、今やほとんど市場飯を食べるところが残っていない。
午前4時から市場内を歩いて、6時半になっている。
いちばん重い食事は朝、のボクは空腹感にあえいでいたので、目の前に見える店に飛び込んだ。
それが『みよし食堂』である。

並んだおかずを選ぶタイプの食堂で、少しだけ時間が早かったようで、皿が増えていく。
見とれていると、「まだまだ並びますよ」と大阪のおばちゃん的おばちゃんが、「かしまし娘」を思わせるテンポでおかずをすすめる。
目が定まらないまま見てると、どんどん皿数が増える。

主菜は肉じゃがで肉は牛肉だ。
朝から「酢のもん(マアジと大根の酢のもの)」を食べるようになったのは歳をとってから。
野菜のお浸しと野菜が主となる。
みそ汁は「しじみ(ヤマトシジミ)」にする。

朝いちばんの「はもの落とし」


今回のテーマであるハモ、その代表的な料理、「はもの落とし」が今できるというので追加する。
「落とし」には酢みそか、わさび醤油と言われたので、酢みそにする。
ハモは場内で骨切りしたものだろうけど、なかなかどうして本格的なもの。
思わず朝からいっぱいやりたくなる。

雑喉場の時代をほんのわずかだが感じられる


東京築地時代、豊洲になっても(東京都)、場内の食堂は明らかに市場人のためのものではなく、外からくる人のために変貌してしまったが、ここは市場人のための食堂そのものかも。
自分なりの速度でご飯が食べられる。
しかもここには大阪そのものがある。


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