徳島県貞光町『かずや製菓』

店がどんどんなくなっていくが、一屋だけは変わらずにいてほしい


貞光ノートの菓子編とでもいうべきか。
ボクが物心ついたとき、ちょうど『一屋(かずや製菓)』ができた。
我が家の正面に松浦薬局、北に金川金物店は和子ちゃん家、真鍋履物店があって、大きなお屋敷めいた永尾米店、その北が『一屋』だった。
現在の店舗は昔の真鍋履物店のところにある。

ボクの生まれた南町の祇園小路入り口から歩いて行けるところには、あられなどを売っていた『井筒屋菓子店』、少し北に『栗尾商店』があり、『あずま屋』があったが、幼児には遠すぎた。
『一屋』ができるまで和のまんじゅう類は、自家製の柏餅やまんじゅう、父親の実家である美馬町横尾(現美馬市)で作ったものが主だった気がする。

考えてみると『一屋』が出来たときには、町内には『木村屋パン』もあった。
我が商店街は甘い物に関しては充実していた。
ここに、『一屋』が出来てから、より多彩なお菓子が手に入るようになった。

和菓子の他には、結婚式のときに配る「嫁はん菓子」、ウイスキーボンボンなども売られていた。
当時、発売されたばかりの(?)ルックチョコレートやアーモンドチョコレート、バッカスチョコレート、お汁粉の素、ワタナベジュースの素を買ったのも『一屋』だ。
当時のオジサンはお亡くなりになったが、オバチャンは健在である。

貞光の一屋の和菓子はボクにとっての心の故郷


今回は旅の途中なので、ほんの少しだけ寄り、いちばん好きなきんつばとボクがかったにぐるぐる鳴門と呼んでいるものを買った。
きんつばを初めて食べたのは『一屋』のものだったと思う。

やはり懐かしい味がする。
ボクにとって『一屋』の和菓子は日本一。
オバチャンに会えなかったのは残念。




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