コラム

昔からあったマイナー魚という言葉


「マイナー魚」は一般言語で、その歴史は紙(印刷物)が主だった時代にたどれる、非常に古い、という話をしたい。

言語としての「マイナー魚」はたぶん1980年代末か1990年代初めに、本来は「知名度の低いマイナーな魚」という原稿がボクのワープロの前に置かれていた。当時は8インチフロッピーの時代で、親指シフトだった。
「マイナー魚」という表記が、「マイナーな魚」という表記と混在していたので、校正と相談して多かった「マイナー魚」に統一した。
1980年代にマイナーというとギターのコードだと思っていたのに、「知名度の低い」という言葉として一般化(?)した気がする。
小さな出版社で、いろんな文章を印刷して製本していた。とくに役人さんが書いたであろう文章は印刷のオペレーターにはとてもそのまま回せなかったので、回せるようにしたのはボクたち文字のプロである(文字のプロとは、文章のプロではなく印刷の法則に合わせて書き直し指示するプロという意味)。
図鑑マニアで大学生のことから動物学を分類学を独学、文字印刷に関してはプロだったので、このような分野で文字整理のアルバイトをしていたのだ。
ひょっとしたら出版社が決めたタイトルも「マイナー魚」だった可能性がある。とするとこの言語の世間に向けての最初はたぶん水産庁(?)の役人だと思う。
「マイナー魚」という言語は使いやすいと思ったものだが、この言葉は作り出したものではなく、このようなことからも一般言語である。

ちなみに2015年に『マイナー魚介類図鑑』をマイナビ出版から出したが、2013年頃の最初のタイトルは「マイナー魚図鑑」で、イソギンチャクなどを入れたくなったので、魚介類にしたのだ。
これの編集的な準備を始めたのは2006年頃で、デジタルカメラとPCが1998年に我が家に来たことで起きた革命は、今じゃ知らない人もいるだろう。その時のフォルダーのタイトルは「マイナー魚」で、最初の一枚はクサカリツボダイだ。

ついでに「未利用魚」は誰が考えた言語かわからないが、明らかに間違った言語なので別の言語に変えるべきだ。
そうしないと紙の方面でも間違った言語が使われ続け、消すことができないまま残り続ける。


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