静岡県浜松市「炭焼きレストランさわやか」

これが浜松の味だ、といわれると違う気がする


ナウなことには興味がないし、テレビもザッピングでしか見ないので、世の評判などとはまったく無縁である。
あらゆる情報から離れたところにいる、といってもいいだろう。
国内各地に行くと、店の位置まではネットを見るが、できる限り、その土地に根づいているものを探す。
お昼ご飯を食べるときは、できれば個人経営の店を目指す。

余談になるが、ボクは明らかに知名度ゼロの人間である。
どこからどう見ても目立たない薄汚いデブオヤジだ。
たまたまだろうが、浜松市で3組の方達から声をかけられた。
希に、ごく希に「ですよね」と話しかけられることがあるが、複数の方に声をかけられたのは初めてだ。

昼を過ぎていたので、その中のご夫婦の方に、「このあたりに昔ながらのものが食べられるところありますか?」と聞いたら、ついてきなさいと言ったので、ついて行った。
ムムム、そこは思いもしなかったところ、ボクが絶対に足を踏み入れないところ、チェーン店だったのだ。

仕方なく店内に入って席に着くやいなや、目撃したその光景にビックリ仰天した。
出て来た料理と店員さんとで写真をとっている家族がいたのだ。
とすると、これはこれで「昔ながらのもの」なのか?
あとあとウィキで調べると、なんだかんだあって今の形の創業は1989年のようだ。
どう考えても老舗とは言えないと思うが、悪意で教えてくれたわけでもないだろう。

見た目は少しだけ変わった形をしている


チェーン店にしてはお値段がよかった店員さんおすすめのハンバーグは、少し変わった形をしている。
少し気になったのはライスが皿にへばりついてくることだ。

ぎりぎりおいしかった、といってもいいかも


隣の席から歓声が上がったので見ると、「肉汁、にくじゅう」と言っている。
ボクもつられてナイフを入れると肉汁、のようなものが出て来た。
でも都内根岸の洋食屋の方が肉汁の美しさからしても数段上だ。

味は決して悪くはない。
それなりに満足できる昼ご飯だったが浜松の昼ご飯をこれにしたのは、残念だったかも。
あまり悲観的に考えないで、浜松市民の味を楽しんだと思えば、いい経験だった。


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