2025年、初ホヤは岩手県産

生産者の方には申し訳ないが、ボクにホヤは夏だけの味


ホヤ(マボヤ)を初めて食べて、なんと半世紀になる。
東京というところは非常に東北・常磐との結びつきが強く、ホヤは昔々から食べられていたようだ。
ボクの食べ方はいつも同じで変わらない。
何十年も柑橘類・塩だけで、混ぜ込んで食べている。
ときどき3個、4個買い、塩だけをして2、3日かけて食べることもある。

今回は同時にきゅうりもみを作っていた。
きゅうりもみの作り方を説明するのも変だけど。
きゅうりを薄く切る→塩でもむ→30分くらい置く→塩加減がちょうどよくなるまで水の中で揉み洗いする→甘酢に漬ける、だ。
甘酢に漬けようとして、ふと塩味のきゅうり・今回はみょうがの足と一緒にしたらどうだろう、と考えた。

月並みなものに月並みなものを合わせたら、意外によかったのである。
100円以下になったスダチを1個半使い。
味つけはきゅうりもみの塩とスダチだけ。
ちなみに10年前のボクだと、たぶん塩を強くすると思う。
年年歳歳塩が嫌いになっているので、ボクの料理は塩足らずだ。

きゅうり、みょうがと合わせると新しい味になる


これをぐちゃ混ぜにして、食べたら、意外にいけるのである。
ホヤは柑橘類抜きには、我が家で食べる限りは考えられない。
その理想的な味に、きゅうりとみょうががいいアクセントになる。
べらぼうに、絶妙に、うまい。
渋くて、後味に甘味が残るという思ったそのままの単純な表現では、語れない味である。
1個一気食いしそうになる。

酒は東京の地酒、四合瓶の澤ノ井 特別本醸造しかないのでコップ1杯だけ。
より、うま口の酒の方が合うかも。

今年もホヤの季節がやってきた、岩手県からやって来た


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に岩手県からホヤ(マボヤ)が来ていた。近年は年がら年中あるが、ボクとしては夏にくいたくなるもんナンバーワンである。
1個買って刺身にする。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。


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