小田原二宮定置、ゴマサバ子煮干しでラーメン
ゴマサバ子は頂き物なので、計80円なりのラーメン

煮干しでとっただしのラーメンはほぼ和風だけど、ほんのちょっぷり中華風でもある。
このような和のだしのラーメンは北陸、中国地方など日本各地にある。
とても好きなのだけど、問題は、自宅でも同じ物というか、以上のものが作れることだ。
今回の相模湾二宮定置揚がりの、ゴマサバ子煮干しのラーメンなど、たぶん知らないで食べたら、なんじゃこれは! と驚くはずである。
出し過ぎただしの多重構造的なうま味、終いに残る苦味が、醤油(今回は薄口醤油)と一緒になると無類の味になる。
スープの材料は醤油と煮干し出しだけなのに、濃厚かつ最後までだれない味となるのだ。
中華麺と一緒になっても存在感を失わない、完全無欠のラーメンになる。
しかも胡麻油とコショウという、2つの油・香辛料であっと言う間に中華風になるのだから不思議だ。
ボクが田舎から送られて来た、煮干しでだし取りを失敗して作り始めたものだけど、失敗こそが日常生活の財産を生む。
失敗は成功のもと、失敗しただしはラーメンスープに

神奈川県二宮定置で揚がっていたゴマサバ子で、煮干しを作ったことは前回にも書いた。
おやつ代わりにむしゃむしゃしてしまったので、3回しかだしがとれなかった。
しかも最後の最後に大失敗して、苦みが出てしまったのだ。
煮干しのだし取りは繊細である。
できればつきっきりで取りたい。
とり方は、前日から昆布と一緒に水に漬けておく。
夏なので冷たいところで半日寝かす。
これを火にかけて、ぐらっときたら火をとめてすぐに濾す。
それが火をつけたところまではよかったけど、急に頭に点灯するものがあってテキスト化している内に部屋に匂いが広がってきた。
煮干しだしとしては失敗で学生時代には、最初は苦味があるので捨てていた。
世田谷区駒沢交差点そば、西友で見つけた中華麺(それまで麺だけ買えることを知らなかった)を買ってから、これをラーメンに転用することをおぼえた。
煮干し出し過ぎだしは長々と舌に残る強いうま味があるが、苦味もある。
この味は干しラーメン専門店のスープの味そのものである