マイワシの蒲焼き丼に素麺入りのみそ汁

フライパンで作るマイワシの蒲焼きを丼にする


フライパンで魚などをソテーし、一度取りだし、フライパンに酒・砂糖・醤油などを加えてたれにする、というのは、1970年前後に書籍にのった料理だと思う。
いまじゃ、家庭料理の定番だろう。
これ誰でも考えられそうな料理だけど、最初に作った人はとても偉い。

蒲焼き丼はうまいものだが、あっけない


マイワシ尽くめの日々で、ご飯の友もマイワシなので、この甘っ辛い味の蒲焼き丼などは、ここ十日ほどに作った料理の十分の一といったものだ。
それにしてもこの甘辛いタレと、マイワシのうま味豊かな味わいは、なにものにも代えがたい味だと思っている。
ときどき作るものだけど、いつもうまいと思う。
1尾で5勺のご飯だけど、2尾でもいいかも。
問題は食べている時間の短さである。
あっけなくご飯劇場の幕が下がるところが悲しい。

郷土料理とまではいえない、素麺入りみそ汁


ついでにみそ汁はマイワシのだしに、我が故郷の半田素麺を具としたものだ。
別に料理名があったとも思わないが、子供の頃の食卓に、たびたび登場した。

ついついマイワシに手が出る今日この頃


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で魚を選ぶ暇もなくいろいろ買った。
マイワシも買ったけど産地を聞かなかった、見た目から境港(鳥取県だけど海域は島根県でもありえる)だろうと思った。
外出して帰宅途中のスーパーにも境港産があり、これも買う。
以上は何度も書いた。
これを蒲焼きにする。照り焼きかも知れない。フライパン照り焼きという言語が『暮らしの手帖』、もしくは『四季の味』にあったはずだ。

手開きにして小骨を腹骨と背鰭を取る。小骨をできるだけ抜く。
水分をよく切り、小麦粉をまぶして少し寝かせる。
これを多めの油の中でこんがりソテーする。
一度取り出して油を適当に捨てて、酒・砂糖(みりんでも)・醤油を加えて少し煮つめた中にイワシを戻してタレを絡め、ご飯に乗せ、たれをかける。
みそ汁はイワシの中骨や腹の部分を昆布と煮だしただしに、野菜、半田素麺(杉本製麺 徳島県美馬郡つるぎ町)を加えたもの。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。


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