相模湾小田原産アカニシの酢みそ和え
巻き貝の環境による変化は難しい

神奈川県小田原魚市場の隅っこにいた小振り(95mm SL・99.5g)のアカニシを連れ帰ってきた。
アンコウやヒラメを狙う沖合いの刺網に混ざったものなので、水深60m以深にいたものだろう。
ちなみに、アカニシは、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』には潮間帯から水深30mにいるとあるが、そんなに浅い場所で産卵期とはいえキアンコウがとれるわけがない。
ウチワエビやアオミシマと一緒に競りに出されていたもので、これを小田原では、「くちもの」という。
巻き貝は生息場所によってアナログな変化が見られる。
貝の専門家ではないものの、気になって仕方がない。
このアカニシの過去の全データを色合い、貝殻の厚み、角のあるなしで水深、生息環境がわかるのではないか? と比較してみた。
今回の相模湾の比較的深場の貝殻と比較した挙げ句、結局水深による変化も生息環境での違いもわからなかった。
やはり巻き貝の形態変化は門外漢にはわからない。