冷凍保存しておいたスルメイカを炊き込みご飯に
スルメイカの炊き込みご飯は優しく、味わい深い
「(節約のためには)スーパーには料理を決めて行きなさい」なんてつまらないことを言う、経済評論家らしき老人がいる。
ばか丸出しはハナ肇の映画だけど、食を巡る人生の楽しみがわかっていない、アホ老人そのものである。
スーパー、魚屋、八百屋もそうだけど、食料品は料理を決めないで行くべし!
いろんな食品を見て感心したり、がっかりして歩くといいのだ。きっと新しい発見がたくさんあるはず。それを捨ててええんかいな?
そこにあるいちばんいいもの、値頃感を感じるものを買ってから、それに合う料理を考えろ、なのだ。
そんなフリーな買い物こそが大節約が出来るのである。
ボクの食べ物買いは料理店の買い方に似ている。
脊椎動物である魚を買うと、軟体類であるイカやタコ、貝か、エビカニなどの甲殻類などを必ず添えて買う。
ある日はマアジにウッカリカサゴに「こはだ(コノシロの若い個体)」で軟体類がスルメイカだった。最近品薄のスルメイカが比較的安かったのでまとめ買いした。
野菜は水産生物とのセッションなので、八百屋で頭をネジリネジリ決める。
スルメイカの魅力は使い勝手がいいことである。
使い切れないときは、例えばげそや耳(ひれ)などは醤油洗いして冷凍保存して置く。
軟体類は冷凍保存しても劣化しにくい。
しかも醤油で洗っているので尚更である。
外光が欲しい昼下がりの根気のいる撮影のときなどによく作るのが、こんな重宝すぎる軟体類の醤油洗いを使っての炊き込みご飯である。
スルメイカは醤油洗いしているので室温にもどすと、すぐに使える。
炊飯の用意をした釜にげそや耳を入れ、ささがきゴボウを入れる。
酒と醤油で味つけし、炊飯する。
10分前後むらすと出来上がりだ。
できあがりにみょうがを混ぜ込む。
思い立って、出来上がりるまで1時間弱だけど、作業量が少ないので、撮影が続行できる。
こんなに手抜き手抜きで作ったスルメイカの炊き込みご飯だが、口に入れると実に味わい深い。
スルメが柔らかく、それ自体に味があり、ご飯に移ったイカのうま味と香りが強い。
軽い味わいなのでスイスイスイダラらった、とかき込める。
たまには我が家の定番料理もいかがなりや、であった。