ヤシガニ(英名/Coconut crab,Robber crab)
Scientific Name / Birgus latro (Linnaeus,1767)
甲長15センチ近くになり、重さ2キロのものもあるという。甲は逆ハート形で黒く銅を思わせる色合い。ハサミはとても強靱。
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★★
知っていたら達人級★★
地域的、嗜好品的なもの★★★★
非常に美味分類 節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目異尾下目オカヤドカリ科ヤシガニ属外国名 英名/Coconut crab,Robber crab学名 Birgus latro (Linnaeus,1767)漢字・学名由来 漢字 椰子蟹
由来・語源 ヤシなどの林にいるカニ(実際にはオカヤドカリ)という意味合い。地方名・市場名 [?] 生息域 幼生期は海水生。成長すると陸生となる。
沖縄諸島。台湾、インド西太平洋、南太平洋。生態 ココヤシ、アダンなどの林にいて、昼間は穴などに隠れて、夜活動する。
エサはヤシの実を始め雑食性。基本情報 沖縄では食用とされている。
珍しさもあって、高価で取引されている。
またミクロネシアなどでは養殖が試みられている。
また輸入物もあるが、まだ沖縄ですら珍しいだけの食材で一般的ではない。水産基本情報 市場での評価 主に沖縄だけで流通しているもの。とても高価。
漁法 採取
産地 沖縄選び方 原則的に生きているもので、持ち重りのするもの。味わい 旬は秋。
宮古島、石垣島などでは採取時期を限定している。
有毒成分はまだ明らかになっていないが、採取した地域によっては嘔吐や下痢、手足のしびれなどの症状が出る。
死者が出た例もあるので注意が必要。
殻は硬い。
筋肉はクセがなく濃厚な旨みと甘みがある。
ミソも美味であるが、内臓に有毒成分があるとして除去することもある。栄養 ー寄生虫 ー食べ方・料理法・作り方 好んで食べる地域・名物料理 沖縄本島、宮古島、八重山。加工品・名産品 ー釣り情報 ー歴史・ことわざ・雑学など 環境省の絶滅危惧種Ⅱ類に登録されている。乱獲、違法な採取は慎みたい。また養殖の確立などを望む。参考文献・協力 『大型甲殻類図鑑Ⅰ・Ⅱ』(三宅貞祥 保育社)、『沖縄食材図鑑』(NPO法人 食の風 沖縄・奄美スローフード協会 楽園計画)