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珍魚度・珍しさ
★★★★
正に珍魚・激レア生物魚貝の物知り度
★★★
知っていたら通人級食べ物としての重要度
★
食用として認知されていない味の評価度
★★★
美味
分類
上綱軟骨魚綱板鰓亜綱サメ区ネズミザメ上目ネズミザメ目メガマウスザメ科メガマウスザメ属外国名
学名
Megachasma pelagios Taylor, Compagno & Struhsaker, 1983漢字・学名由来
漢字/なし
由来・語源/英名を日本語訳したもの。地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。昼間は水深120-170m附近の中層域、夜間には10-20mまで浮上する。
茨城県東沖、東京湾、相模湾、駿河湾、遠州灘、熊野灘、福岡県博多湾。
台湾、スラウェシ諸島、フィリピン中・南部、オーストラリア西部、ハワイ諸島、カリフォルニア半島中部太平洋沖、エクアドル、ブラジル南部リオデジャネイロ、セネガル。生態
ー基本情報
相模湾、駿河湾などでは刺し網、延縄などで揚がるが、大きすぎるため逃がすか、切り捨てていると思われる。生息する個体数や生態はわからないことが多い。水産基本情報
市場での評価/流通しない
漁法/刺し網、定置網、延縄
産地/神奈川県、静岡県選び方
切身で皮下の層に透明感を感じるもの。血合いらしき赤が鮮やかなこと。味わい
栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
メガマウスザメの料理法・調理法・食べ方/生食(刺身)、揚げる(フライ、唐揚げ)、ソテー(ムニエル)、煮る(煮つけ)、汁(みそ汁、潮汁)クリックで閉じますメガマウスザメの刺身
メガマウスザメの刺身 皮下の透明な層と筋肉部分を刺身にしたもの。皮下は魚らしいクセがなく、硬い。噛むと口溶けがしてイヤミのない味わい。筋肉は上品な白身の味で噛むとうま味を感じる。だまって刺身で出されると、種はわかなくともおいしく感じると思う。
メガマウスザメのフライ 筋肉部分を適当に切り、塩コショウする。卵黄・小麦粉・少量の油・少量の水で衣を作り、身にからめてパン粉をつけて揚げた。パン粉の香ばしさに中は液体を含んだ上質の白身。非常においしい。クリックで閉じますメガマウスザメのフライ
メガマウスザメの唐揚げ 筋肉に軟骨がサンドされている部分を適当に切る。水分をよく紙などに染み取り、片栗粉をまぶしてじっくりと揚げる。表面はかりっとして軟骨のコリコリした食感が楽しく、筋肉は適度に締まり甘みがある。時間がたつと水分が出てしまうので早めに食べるべし。クリックで閉じますメガマウスザメの唐揚げ
メガマウスザメのムニエル 皮ごとやや厚めにスライスする。塩コショウして小麦粉をまぶしてじっくり香ばしくソテーする。表面は香ばしく、中は柔らかくジューシーである。この液状の軟骨、筋肉にうま味がある。非常に面白く味わい深い。クリックで閉じますメガマウスのムニエル(断面)
メガマウスザメの煮つけ 皮下の層、筋肉を煮つけたみた。適当に切り、湯通しして霜降りに。冷水のなかで表面のぬめりを流して酒・しょうゆ・水であっさりと煮上げる。皮下の層がまるで柔らかなコンニャクのようで甘みがあとからくる。筋肉は適度にしまり実においしい。クリックで閉じますメガマウスザメの煮つけ
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/山崎哲也さん(神奈川県) 辰清丸(神奈川県小田原市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)