ボウシュウボラ

Scientific Name / Charonia lampas sauliae (Reeve,1844)

ボウシュウボラの形態写真

25cm SL前後になる。大型で、非常に貝殻が硬くコツゴツして無骨、いぼの列がある。殻口は白く、外唇に棘状の突起がある。ナンカイボラよりも突起がはっきりして、文様も鮮やか。[24cm SL ・0.75kg]
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25cm SL前後になる。大型で、非常に貝殻が硬くコツゴツして無骨、いぼの列がある。殻口は白く、外唇に棘状の突起がある。ナンカイボラよりも突起がはっきりして、文様も鮮やか。[24cm SL ・0.75kg]25cm SL前後になる。大型で、非常に貝殻が硬くコツゴツして無骨、いぼの列がある。殻口は白く、外唇に棘状の突起がある。ナンカイボラよりも突起がはっきりして、文様も鮮やか。25cm SL前後になる。大型で、非常に貝殻が硬くコツゴツして無骨、いぼの列がある。殻口は白く、外唇に棘状の突起がある。ナンカイボラよりも突起がはっきりして、文様も鮮やか。25cm SL前後になる。大型で、非常に貝殻が硬くコツゴツして無骨、いぼの列がある。殻口は白く、外唇に棘状の突起がある。ナンカイボラよりも突起がはっきりして、文様も鮮やか。25cm SL前後になる。大型で、非常に貝殻が硬くコツゴツして無骨、いぼの列がある。殻口は白く、外唇に棘状の突起がある。ナンカイボラよりも突起がはっきりして、文様も鮮やか。[24cm SL ・0.75kg]
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    軟体動物門腹足綱前鰓亜綱中腹足目(盤足目)ヤツシロガイ超科フジツガイ科ホラガイ亜科ホラガイ属

    外国名

    学名

    Charonia lampas sauliae (Reeve,1844)

    漢字・学名由来

    漢字 房州法螺 Boushubora
    由来・語源 千葉県(房州)に多い巻き貝という意味か。目八譜より。
    Reeve
    Lovell Augustus Reeve (ロベル・オーガスタス・リーブ 1814-1865)、イギリス。貝類学者。
    目八譜
    1843(天保14)、武蔵石寿(武蔵孫左衛門)が編んだ貝の図譜のひとつ。図は服部雪斎が描く。武蔵石寿は貝類を形態的に類別。1064種を掲載する。現在使われている標準和名の多くが本書からのもの。貝類学的に非常に重要。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。房総半島、山口県以南。フィリピン。
    潮間帯から水深50メートルの岩礁域。

    生態

    冬に産卵。
    ヒトデ類を好んで食べる。

    基本情報

    外洋に面した岩場などに普通の大型の巻き貝。専門に狙う量はなく、イセエビ漁や浅い海域での刺し網などにかかってしまうもの。
    食用とはなるが唾液腺、ワタなどにフグ毒と同じ成分があり、食べるのは筋肉のみ。貝殻が硬く、食用にするための下ごしらえが大変であるために、日本各地で細々と食用となっているもの。味はいい。
    また大きくて美しい貝殻はホラガイ同様に楽器に、装飾品などに加工される。

    水産基本情報

    市場での評価 関東では入荷量は少ない。値段は安い。
    漁法 刺し網
    主な産地 千葉県、神奈川県、徳島県ほか

    選び方

    生きのいいもの。古くなると貝殻の色合いが薄くなってくる。

    味わい

    旬は不明。
    食べるのは足(筋肉)のみ。内臓にはフグ毒が見つかっている。
    貝殻は硬くて厚みがあり、重い。割るのは非常にたいへん。

    栄養

    危険性など

    フグ毒(テトロドトキシン)を持つ。毒性があるのは中腸腺(消化器官と肝臓にあたる)だけだが、毒性は非常に強い。基本的に内臓はすべて廃棄した方がいい。

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ボウシュウボラの料理法・レシピ・食べ方/生食(刺身)、煮る(煮浸し)

    ボウシュウボラの刺身 食べるのは身の部分だけ。生のままよく滑り(粘液)を揉み出す。よく洗い流して食べる。粘液を除去するのには時間がかかる。塩を使うと時間を短縮できる。

    ボウシュウボラの煮浸し 殻から身を外し、軽くぬめりをもみ出す。適当にきり、短時間熱湯に通して、しょうゆ味のつゆに漬け込む。煮ると硬くなるので火を通すのは短時間がいい。

    好んで食べる地域・名物料理

    千葉県内房。

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    ■ 内蔵からフグ毒が発見されている。
    ■ 楽器、法螺貝の材料のひとつ。山伏などが修業に使う。
    ■ 漁村、海辺などで食用とされている。
    フジツガイ科について◆
    ■ 形、大きさは多様。
    ■ 肉食性。棘皮動物のヒトデなどを襲う。
    ■ 軟体(足)に斑紋があることが多い。
    ■ 国内に40種以上。
    ■ 食用となる貝にはアヤボラ、ボウシュウボラ。
    ■ ホラガイ、ボウシュウボラなど楽器として使われることがある。(山伏が修業時、軍師が合戦時に吹いた。「法螺を吹く」などの語源)
    ■ 唾液腺などにテトラミンやフグ毒、解明されてない毒を持つものがある。注意が必要。

    参考文献・協力

    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)

    地方名・市場名

    ナキミョウジン
    場所伊豆半島 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ポッポ
    場所千葉県千倉町忽戸 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ホーランケー
    場所千葉県大原・木更津市牛込・畔戸・久津間・桜井 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ポッポゲエ
    場所千葉県天津小湊実入 
    ポーボンゲ
    場所千葉県天津小湊実入 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ポーポー
    場所千葉県御宿・勝浦・太海・千倉・館山・館山市見物・岩井町・富浦町 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)) 
    ベーガイ ホラゲエ ホラゲイ
    場所千葉県銚子市 
    ベイボ
    場所千葉県銚子市 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    デンポケイ
    場所千葉県館山市布良 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    アカデンボ
    場所千葉県館山市見物 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)) 
    ツボ
    場所和歌山県串本 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ホラガイボッボ
    場所大分県佐伯市蒲江町 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)) 
    アカボッポン
    場所大分県南海部郡蒲江町 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)) 

    場所宮崎県青島 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ケイッポ
    場所東京都式根島・新島、神奈川県葉山 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ブンブンガイ
    場所熊本県牛深市 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    コウカイ
    場所熊本県苓北町富岡 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ホラガイ
    場所神奈川県、三重県長島 
    ケッポ
    場所神奈川県三浦市 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ボラ
    場所神奈川県横須賀・逗子・鎌倉・志摩半島 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ギャッポ
    場所神奈川県江ノ島 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ナキミョーブ
    場所静岡県下田市白浜 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ケエッポ
    場所静岡県下田市白浜町 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ナキミソ
    場所静岡県石廊崎 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ブウゲ
    場所鹿児島県下甑島手打 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ケミナ
    場所鹿児島県肝属郡佐多町 
    オケミナ
    場所鹿児島県肝属郡佐多町 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
    ブッブケ
    場所鹿児島県阿久根 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 
  • 主食材として「ボウシュウボラ」を使用したレシピ一覧

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