ヒゼンクラゲ

Scientific Name / Rhopilema hisphidum (Vanhöffen, 1888)

代表的な呼び名シロクラゲ

ヒゼンクラゲの形態写真

直径50cm前後になる。全体に白い。

    • 物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    刺胞動物門鉢虫綱根口クラゲ目ビゼンクラゲ科ビゼンクラゲ属

    外国名

    Jelly fish
    言語英名 

    学名

    Rhopilema hisphidum (Vanhöffen, 1888)

    漢字・学名由来

    漢字 肥前水母
    由来・語源 『和漢三才図会』に「肥前水母」がある。〈肥前の産が最もよいのでこう名づけた。〉『和漢三才図会』(寺島良安 東洋文庫 平凡社 正徳2年 1712)。肥前は佐賀県と長崎県の諸島部を除く地域のことだが、有明海をさすのだと思う。

    地方名・市場名

    シロクラゲ[白水母]
    場所福岡県大川市・柳川市、有明海周辺 

    生息域

    海水・汽水生。
    有明海。中国沿岸。

    生態

    基本情報

    国内では有明海でほそぼそと漁業が行われている。
    ビゼンクラゲを「赤水母(あかくらげ)」、ヒゼンクラゲは白いので「白水母(しろくらげ)」と呼び分けられている。有明海などでは「白水母」を見かけることが多い。産地周辺で明礬と塩で処理し、量は少ないが日本全国に流通する。

    水産基本情報

    市場での評価 ほぼ総てが有明海周辺で取引される。やや高値。
    漁法 すくい網
    産地 佐賀県、福岡県、長崎県

    選び方

    塩漬けなので、寒天質の身がしっかりしているもの。

    味わい

    旬はなし。
    漁期は夏。
    寒天質で食感を楽しむ物。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ヒゼンクラゲの料理法・調理法・食べ方/もどして酢の物など

    クラゲの酢の物(ヒゼンクラゲの酢の物) 薄い塩水に入った加工品を使ってみた。有明海などでは板状のものが売られている。塩や明礬などを流水で流して、きゅうりなどと合わせて三杯酢、甘酢などで和える。こりこりしてさっぱりしてとてもおいしい。

    好んで食べる地域・名物料理

    福岡県柳川市
    柳川市中島有明海周辺 柳川、大川市、佐賀市、鹿島市などでは比較的日常的にヒゼンクラゲを食べている。市場などでもパッケージしていないものが売られていたりする。

    加工品・名産品

    塩漬け/ミョウバンと塩で漬け込んだもの。適当に切り、袋詰めに。
    クラゲ 有明海周辺などで加工されている。塩水に使った状態で流通するが、流水で洗うだけなのでとても便利だ。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『原色検索 日本海岸動物図鑑 Ⅰ・Ⅱ』(西村三郎編著 保育社)
  • 主食材として「ヒゼンクラゲ」を使用したレシピ一覧

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