20cm SL 前後になる。全体に小さな毛に覆われた厚い殻皮に覆われている。貝殻は陶器質で微かに赤みを帯びる。肩の棘は強い個体と強くない個体がある。上部から見ると丸く、側面から見ると体層と水管が長い。
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![20cm SL 前後になる。全体に小さな毛に覆われた厚い殻皮に覆われている。貝殻は陶器質で微かに赤みを帯びる。肩の棘は強い個体と強くない個体がある。上部から見ると丸く、側面から見ると体層と水管が長い。[長崎産 肩の棘が強い]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/989/Thumb630/tengunisi0.jpg)
![20cm SL 前後になる。全体に小さな毛に覆われた厚い殻皮に覆われている。貝殻は陶器質で微かに赤みを帯びる。肩の棘は強い個体と強くない個体がある。上部から見ると丸く、側面から見ると体層と水管が長い。[宮崎産 肩の棘はあまり強くない]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/989/Thumb630/tengunisi00.jpg)
![20cm SL 前後になる。全体に小さな毛に覆われた厚い殻皮に覆われている。貝殻は陶器質で微かに赤みを帯びる。肩の棘は強い個体と強くない個体がある。上部から見ると丸く、側面から見ると体層と水管が長い。[山口県産 肩の棘が弱く細長い]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/989/Thumb630/tengunisi000.jpg)
![20cm SL 前後になる。全体に小さな毛に覆われた厚い殻皮に覆われている。貝殻は陶器質で微かに赤みを帯びる。肩の棘は強い個体と強くない個体がある。上部から見ると丸く、側面から見ると体層と水管が長い。[宮崎産 肩の棘はあまり強くない]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/989/Thumb630/tengunisi0000.jpg)
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魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新腹足目アクキガイ超科テングニシ科(カンムリボラ)テングニシ属外国名
学名
Hemifusus ternatanus (Gmelin,1781)漢字・学名由来
漢字 天狗辛螺
由来・語源 卵嚢(卵をつつむ殻)が天狗(てんぐ)の団扇に見えるからではないか? 玩具としてのテングニシの卵嚢(卵を包む殻)は「軍配酸漿(ぐんばいほうずき)」。
形が天狗の鼻のようであるため。地方名・市場名
生息域
海水生。千葉県房総半島以南。熱帯インド・太平洋。
水深10〜50メートルの砂地。生態
ー基本情報
日本各地で食べられているが、比較的ローカルな存在。
一般的に流通することは少ない。
産地では味のよい巻き貝として人気があり、特に有明海周辺などでは好んで食べられている。水産基本情報
市場での評価 関東では入荷量が少なく一定の評価はない。やや高値。
漁法 底曳き網
産地 熊本県選び方
軟体などを触ってよく反応するもの。体液など垂れていないもの。臭くないもの。味わい
旬は春
貝殻が非常に硬い。
貝殻は硬いので全体を割るのではなく、金槌などで体層の一部を割り、そこから強固な筋を断ち切る。
それからホークなどで軟体を引き出すといい。
滑りを取ると硬く、こりこりする。
身色はきれいでクセやイヤな風味はない。
熱を通すと硬くなる。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ゆでこうかい(ゆでこう貝) 有明海でとれたテングニシをゆでて切ったもの。福岡県、佐賀県、熊本県のスーパーなどで普通に見かける。加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
うみほうずき 大形の貝で一般には縁日などで売られていた「うみほうずき(テングニシのものは「ぐんばいほおずき)」の貝として知られる。「うみほおずき」は本種の卵で丈夫な殻に包まれた卵を干したもの。これを水でもどして植物のホオズキの身をならすように、口にふくんで音をだす。
■ カゴに入れ、なかで産卵させて卵囊(らんのう)を採取。染色して販売する。『標準原色図鑑全集 貝』参考文献・協力
協力/ねこや商店(宮崎県日南市油津)
『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『標準原色図鑑全集 貝』(波部忠重、小菅貞男 保育社)、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)