オオヘビガイ(Scaly worm shell)
Scientific Name / Serpulorbis imbricatus (Dunker,1860)
貝殻は最初は右巻き、そのうち不規則に巻く。軟体を筒状のなかに隠し、汐が満ちてくると粘液糸をのばして有機質の浮遊物をとらえて食べる。
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★★
知っていたら達人級★
食用として認知されていない★★★★
非常に美味分類 軟体動物門腹足綱前鰓亜綱盤足目ムカデガイ超科ムカデガイ科オオヘビガイ属外国名 Scaly worm shell学名 Serpulorbis imbricatus (Dunker,1860)漢字・学名由来 漢字 大蛇貝
由来 岩川友太郎の命名。蛇のように長くくねる貝。地方名・市場名 [?] 生息域 北海道南部以南、九州まで。中国大陸。
沿岸の岩礁などに群生している。生態 ー基本情報 国内の磯などに普通に見られるもの。
日本各地でほそぼそと利用されているようだが、今のところ広島県倉橋島しかしらない。水産基本情報 市場での評価 流通上はまだ見ていない。選び方 ー味わい 磯もの(磯でとれる食べられる生物)のなかでは味のいいもの。
汁物にして、うまいだしがでる。
軟体にも甘み旨味があって捨てがたい味わい。栄養 ー寄生虫 ー食べ方・料理法・作り方 好んで食べる地域・名物料理 広島県倉橋島/日美丸さんから「こちらではニシキウズガイ類同様に塩茹でして殻口を銜えて吸い込んで身を殻から出して食べています。ただ吸い込んでも詰まってでてこないので殻頂の近くを叩いて穴をあけて空気が流れるようにしておきます。たぶんご存知でしょうね。この食べ方からこちらではオオヘビガイを「吸い口」と呼んでいます」。
加工品・名産品 ー釣り情報 ー歴史・ことわざ・雑学など ー参考文献・協力 協力/平本勝美さん(日美丸) 広島県倉橋島
『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本貝類方言集 民俗・分類・由来』(川名興編 未来社)