テングニシ
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コラム
宇部産ニシ
珍魚度・珍しさ | ★★ 少し努力すれば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
分類 | 軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新腹足目アクキガイ超科テングニシ科(カンムリボラ)テングニシ属
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外国名 | False fusus
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学名 | Hemifusus ternatanus (Gmelin,1781)
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漢字・学名由来 | 漢字 天狗辛螺 Tengunisi 目八譜 1843(天保14)、武蔵石寿(武蔵孫左衛門)が編んだ貝の図譜のひとつ。図は服部雪斎が描く。武蔵石寿は貝類を形態的に類別。1064種を掲載する。現在使われている標準和名の多くが本書からのもの。貝類学的に非常に重要。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水生。水深10〜50メートルの砂地。
千葉県房総半島以南。熱帯インド・太平洋。
生態
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基本情報
比較的暖かい海域にいる非常に大型の貝だ。西日本などでは貝殻のまま売られているので、目を引く。東日本ではまず見かけることがない。
産地では味のよい巻き貝として人気があり、特に有明海周辺などでは好んで食べられている。
珍魚度 関東など東日本や北日本で手に入れるのは非常に難しい。西日本では普通なので取り寄せるか、旅先で探すといい。
水産基本情報
市場での評価 関東では入荷量が少なく一定の評価はない。やや高値。
漁法 底曳き網
産地 熊本県
選び方・食べ方・その他
選び方
軟体などを触ってよく反応するもの。体液など垂れていないもの。臭くないもの。
味わい
旬は春だが、西日本では年間を通して食べられている。
貝殻が非常に硬い。貝殻は硬いので全体を割るのではなく、金槌などで体層の一部を割り、そこから強固な筋を断ち切る。それからホークなどで軟体を引き出すといい。
滑りを取ると硬く、こりこりする。身色はきれいでクセやイヤな風味はない。熱を通すと硬くなる。
栄養
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危険性など
唾液腺にテトラミンがあるので蓋のついた部分を縦に割り、除去してから食す。
食べ方・料理法・作り方
嫌みのない上品な味わいなので、酢みそや酢コチュジャンで食べるとおいしい。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
うみほうずき 大形の貝で一般には縁日などで売られていた「うみほうずき(テングニシのものは「ぐんばいほおずき)」の貝として知られる。「うみほおずき」は本種の卵で丈夫な殻に包まれた卵を干したもの。これを水でもどして植物のホオズキの身をならすように、口にふくんで音をだす。
■ カゴに入れ、なかで産卵させて卵囊(らんのう)を採取。染色して販売する。『標準原色図鑑全集 貝』
地方名・市場名
備考達朗という人が好きだったため。 参考大西幸子さん 場所京都府伊根町
参考本藤靖さん 場所京都府宮津
参考青山時彦さん(宇部市青山鮮魚) 場所島根県浜田市、山口県宇部市
参考日美丸さん、勢登さん 場所広島県呉市倉橋島、山口県東部瀬戸内海側
参考20190304 場所静岡県静岡市静岡中央卸売市場
参考文献 場所鳥取県境港
場所宮崎県日南市油津、福岡県、熊本県
場所熊本県上天草市
場所島根県浜田市
場所福岡県柳川市
参考文献