202005/27掲載

巻き貝の身を抜く道具

意外に簡単に作れる


ギンタカハマ、ベニシリダカ、ウズイチモンジ、サラサバテイなど螺塔の高いものの軟体を抜くのはとても難しい。これを漁師さんたちは工夫して取り出している。
写真は長崎県雲仙市、佐藤厚さんに教わったもの。いろんな巻き貝に使えるものと思われる。
材料/ステンレス線(ここでは1.4mmだが、1.2mmでもいいだろう)
後は先を砥石などで尖らせて、この形に曲げる。ステンレス線は非常に硬く切れないので、道具は必要である。

巻き貝の螺旋に沿って差し入れる


殻口から巻き貝の巻きにそって差し入れる。殻口の天井近くから入れると取りやすくなる。
軟体に当たったら尖った先を刺し、少し反時計回りにこじる。ゆっくりと慌てないでやる。
[写真はギンタカハマで長い方を使う]

思った以上に簡単に出てくる


尖った先はザラザラしているので、意外に抜けにくい。ゆっくり巻きに合わせてくるくると抜く。
温かい内の方がやりやすい。
[写真はギンタカハマで長い方を使う]

ミクリガイの身を抜く

小型のミクリガイの身を抜く。大小作った中の小さいものを使った。もっと短くてもいい。


サザエの身を抜く

大きい方を使う。もっと曲げる角度が強いものがいいかも。

この道具は貝の大きさや形ごとに使ってもいい。


このコラムに関係する種

サザエのサムネイル写真
サザエSpiny top-shell海水生。浅い岩礁域。北海道南部西岸〜九州西岸・南岸の日本海・東シナ海、千葉県〜九州南岸の太平洋側、瀬戸内海。朝鮮半島・・・・
詳細ページへ
ミヤコボラのサムネイル写真
ミヤコボラ海水生。水深20メートルから100メートルの細かい砂地。房総半島、[島根県益田]、山口県以南、瀬戸内海。熱帯西太平洋。・・・・
詳細ページへ
ミクリガイのサムネイル写真
ミクリガイBonnet whelk海水生。本州から九州。朝鮮半島、中国大陸。水深10メートル〜300メートルの砂泥地。・・・・
詳細ページへ
ギンタカハマのサムネイル写真
ギンタカハマTurban snail海水生。潮下帯上部の岩礁域。房総半島以南。・・・・
詳細ページへ
ベニシリダカのサムネイル写真
ベニシリダカ海水生。潮下帯上部、岩礁域。紀伊半島以南。・・・・
詳細ページへ
コシダカギンタカハマのサムネイル写真
コシダカギンタカハマ海水生。房総半島以南。潮下帯上部。・・・・
詳細ページへ
サラサバテイのサムネイル写真
サラサバテイCommercial top shell海水生。潮下帯上部。小笠原諸島、奄美大島以南。熱帯西太平洋。・・・・
詳細ページへ

関連記事 ▽




呼び名検索

方言を含む全ての名(標準和名,方言,呼び名,外国名,学名)から水産物を検索します。

閉じる