サラサバテイ

代表的な呼び名タカセガイ

サラサバテイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
殻高13cm前後になる。貝殻が非常に硬く重い。ふたは薄く硬い。貝殻の表面の層に赤みを帯びた筋状の斑紋が斜めに走る。
殻高13cm前後になる。貝殻が非常に硬く重い。ふたは薄く硬い。貝殻の表面の層に赤みを帯びた筋状の斑紋が斜めに走る。

全関連コラム

珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目ニシキウズ超科サザエ科(リュウテンサザエ科)ギンタカハマ属
外国名
Commercial top shell
学名
Tectus niloticus  (Linnaeus,1767)
漢字・学名由来
漢字 更紗馬蹄 Standard Japanese name / Sarasabatei
由来・語源 『目八譜』より。「更紗」は布地の更紗を思わせる模様があるため。「馬蹄」は馬の蹄(ひづめ)の形に似ているため。

模様 表面に赤い帯状の斜め斑紋がある。これがインド起源の織物「更紗(さらさ)」の模様を思わせるために「更紗馬蹄」とついた。
地方名・市場名

概要

生息域

海水生。潮下帯上部。
小笠原諸島、奄美大島以南。熱帯西太平洋。

生態

基本情報

沖縄などでは食用とされるほか、貝ボタンの材料としても重要。
沖縄では年間50トン前後の漁獲量があるという。また味わいの良さから値も高いのだとのこと。放流などでの増殖の計画もあり、近い将来関東にもお目見えするかもしれない。

水産基本情報

貝殻が非常に硬いので一般にはボタンなどの原材料として使われる。
沖縄ではゆでたむき身が売られていたりする。

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的に生きているもの。

味わい

旬は不明。
貝殻は厚みがあり、非常に硬く、割るのは難しい。
軟体部は熱を通すと硬く締まる。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

サラサバテイの料理・レシピ・食べ方/煮る(塩ゆで)
塩ゆで 貝殻は非常に厚みがあって硬い。ハンマーなどでもなかなか割ることができない。基本的に生食されることはなく、塩ゆでした身を取り出し、酢みそなどで食べる。当然、塩ゆでしたものをそのまま食べてもうまい。
貝殻を流水で洗う。塩水で12分くらいゆでてそのまま冷ます。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど


貝ボタン 司馬遼太郎の歴史小説『木曜島の夜会』にも登場した、「高瀬貝」が本種である。パラオ、オーストラリアやパオアニューギニアなどから貝ボタンの材料として輸入されている。また貝ボタンは現在も高瀬貝(サラサバテイ)を主な材料として奈良県などで作られている。

地方名・市場名

メットー
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所東京都八丈島大賀郷・三根 
ソームン
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所沖縄県 
サウチャ
参考山口ルミさん 場所沖縄県伊良部島 
タカジリンナ タカズルンナ チビトガヤーンナ ミナ チビトゥガァ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所沖縄県八重山 
ミナヌク
備考ミナ・ヌ・ク 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所沖縄県八重山郡竹富町字黒島 
ンナ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所沖縄県石垣島 
ミーナ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所沖縄県石垣市白保 
チョウセンミナ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県対馬 
タカシイビナ タカジイミナ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所鹿児島県 
イフ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所鹿児島県与論島 
タマヌーシ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所鹿児島県大島郡和泊町和泊 
フワンミャ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所鹿児島県奄美 
タカジイビナ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所鹿児島県鹿児島市谷山町 
ミナー
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所沖縄県八重山郡竹富町竹富 
タカセガイ[高瀬貝]
備考別名。