サザエ
全関連コラム
コラム
サザエ、基本のキ料理法・レシピ
ヒメサザエでエスカルゴ風郷土料理
冷や汁(生) ・サザエのひや汁郷土料理
巻き貝の身を抜く道具郷土料理
栄螺の壺焼
珍魚度・珍しさ | ★ いつでも手に入る |
---|---|
魚貝の物知り度 | ★ 知らなきゃ恥 |
食べ物としての重要度 | ★★★★ 重要 |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
分類 | 軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目サザエ科(リュウテンサザエ科)リュウテン亜科リュウテン属サザエ亜属
|
---|---|
外国名 | Spiny top-shell
|
学名 | Turbo sazae Fukuda, 2017
|
漢字・学名由来 | 漢字/栄螺、栄螺子、佐左江 Standard Japanese name / Sazae Fukuda 福田宏(Fukuda Hiroshi)。岡山大学 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水生。浅い岩礁域。
北海道南部西岸〜九州西岸・南岸の日本海・東シナ海、千葉県〜九州南岸の太平洋側、瀬戸内海。
朝鮮半島。
生態
産卵期は夏。
浅い岩礁域に棲息。藻を食べている。夜行性。
生殖腺(いちばん貝殻の奥にある渦巻き状の部分)の色が雌は緑、雄は灰色(成熟期にはクリーム色になる)。
基本情報
琉球列島、小笠原を除く日本各地の浅い岩礁域に普通。
サザエは巻き貝の仲間でも漁獲量はもっとも多いもののひとつ。古くから塩漬け、すしなどになり、馴染み深い巻き貝の代表格。角(ツノ)のあるものと無いものがある。
季語は春で、観光地で焼きながら売るつぼ焼きは人気抜群である。流通の場にも常に見られ、スーパーなど小売り店でもよく見かけれれる。比較的安く、非常に馴染み深いもの。
雛の節句にハマグリとともに飾られ、祭った後に食べる。たくましい男性の握り拳をサザエに例えるなど、人気の高さからか、日常祭事に欠かせないものだ。
珍魚度 一般的な食用貝でありふれたもの。
水産基本情報
市場での評価 年間を通して入荷してくる。入荷は安定しており、値段もやや高値で安定してる。大小があり小さなものを「姫サザエ」という。
漁法 刺し網、潜水漁(海女、海士)、見突き漁(船から竿を使ってとる。「かなぎ(金木)、「いそみ(磯見)」ともいう)
主な産地 長崎県、山口県、島根県、石川県、新潟県、千葉県
選び方・食べ方・その他
選び方
ー
味わい
ただし季節によって味は大きく変わらない。
味の点では角の有る無しは関係がないようだ。
大小での味の違いもなく、用途によって大きさを使い分ける。
栄養
ー
危険性など
ー
食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
さざえの混ぜご飯 日本各地。野菜などとサザエを甘辛くにて、ご飯に混ぜ込む。
加工品・名産品
釣り情報
ー
歴史・ことわざなど
歳時記・季題 「春」。
東海道中膝栗毛 十返舎一九 文化7〈1810〉〜文政5年〈1822〉に「それより由井川を打越、倉沢といえる立場へつく。爰は蚫栄螺の名物にて、蜑人(あまびと)すぐに海より、取り来て商ふ。爰にてしばらく足を休めて、爰もとに賣るはさざゐの壺焼きや見どころおほき倉沢の宿。倉沢は現静岡県清水区由比倉澤
ひな遊び 〈真紅に映えるモウセンの上に内裏雛・五人囃子……。白酒、さざえ、蛤、桜餅などを供える。〉『あかばね昔語り』(石川倫 近代文藝社 1988)
雛の節供 深川(現東京都江東区)では雛の節供にサザエの壺焼きを作る。『古老が語る江東区の町並みと人々の暮らし〈上下〉』(江東区ふるさと文庫5 江東区)
地方名・市場名
参考出間リカさん 場所三重県鳥羽市坂手島
参考出間リカさん、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所三重県鳥羽市安楽島・答志島・石鏡町
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所佐賀県唐津市湊・鎮西町
備考棘のない個体。 参考聞取 場所兵庫県浜坂
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所千葉県勝浦市行川、長崎県壱岐
サイズ / 時期小型 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所千葉県南部・小湊
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所千葉県各地、静岡県、新潟県佐渡、鳥取県、山口県阿武郡、香川県小豆島、長崎県島原半島など
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所千葉県夷隅郡、長崎県壱岐・長崎市
サイズ / 時期小型 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所千葉県小湊
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所千葉県小湊内浦、佐渡、島根県隠岐西ノ島美田、長崎県対馬市上県町
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所千葉県銚子市・山武郡など、東京都八丈島三根、静岡県、鳥取
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所山口県
ケンナシサザエ[剣無栄螺]
備考棘のない個体。 参考文献 場所山口県
備考棘のある固体 参考文献 場所山口県東岸
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所山形県庄内、新潟県、新潟県富来町
備考棘のない個体。 場所山形県庄内海岸
オトコサンゼ
備考棘のある固体 参考文献 場所山形県庄内海岸
サイズ / 時期小型 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所島根県隠岐
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所東京、千葉、徳島県海部郡牟岐町、鹿児島県東桜島
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所東京都伊豆大島
ニガリッコ
サイズ / 時期小型 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所東京都伊豆大島
サイズ / 時期老貝 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所東京都伊豆大島波浮・三宅島
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所東京都八丈島、長崎県平戸市・佐世保市・上五島
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所水産動物圖説
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所熊本県天草
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所神奈川県三崎
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所神奈川県三崎周辺、物類称呼
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所神奈川県三浦
備考棘のあるもの 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所秋田県男鹿、香川県小豆島福田村
サイズ / 時期老成固体 参考文献 場所秋田県男鹿半島水島
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所茨城県日立市、千葉県夷隅郡、山口県、長崎県島原半島
備考〈イソモノ(磯でとれる巻き貝のこと)が大きくなったもの〉 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県佐世保市宇久島
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県壱岐
サイズ / 時期小型 参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県対馬南部
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県島原半島
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県島原半島三会村・西郷村
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県島原半島安中村
備考「シャジャ瀬」と言う場所(暗礁)もあるとのこと。 参考福畑光敏さん 場所長崎県平戸市度島
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県波佐見町
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県茂木町
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県長崎市
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県長崎市三和町
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県小豆島福田村(現内海町)
備考古くは。