ミヤコボラ
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コラム
3月25日 宇部産ミヤコボラ郷土料理
巻き貝の身を抜く道具
珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
分類 | 腹足綱前鰓亜綱盤足目ヤツシロガイ超科オキニシ科オキニシ亜科ミヤコボラ属
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外国名 | ー
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学名 | Bufonaria rana (Linnaeus,1758)
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漢字・学名由来 | 漢字 都法螺 Miyakobora 六百介品 江戸時代に作られた彩色図譜。600種ほどの貝類を漢名、和名で紹介したもの。著者不明。 Linnaeus Carl von Linné(カール・フォン・リンネ 1707-1778 スウェーデン)。二名法を確立。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水生。水深20メートルから100メートルの細かい砂地。
房総半島、[島根県益田]、山口県以南、瀬戸内海。熱帯西太平洋。
生態
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基本情報
房総半島以南の沖合の泥っぽいところにいる巻き貝で、底曳き網などで揚がる。
珍しいものではなく、日本海、九州などでも見られるが、食用として重要なのは大阪湾から紀伊半島、瀬戸内海にかけてだ。和歌山県西部、大阪府、兵庫県、山口県などではスーパーなどでも普通に見かける。
安くておいしいので、産地産地で売られて愛されている貝だ。
味がよく身が取り出しやすく、嫌みのない味。輸送に強いのでお土産にもいい。
珍魚度 珍しい貝ではない。むしろ瀬戸内海などでは普通の食用貝である。探せば手に入る。
水産基本情報
市場での評価 西日本瀬戸内海から和歌山県にかけてとれるもの。関東にも少ないながら入荷してくる。値段は安い。
漁法 底曳き網
産地 大阪府、和歌山県、兵庫県、岡山県
選び方・食べ方・その他
選び方
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味わい
旬は不明。
稀に泥を噛んでいるものがあるが、産地で泥抜きをしているのか、比較的貝殻もきれいで泥を噛んでいる固体も少ない。貝殻は厚く硬く、割れにくい。身は取り出しやすい。
クセのない味わいであるが、やや個性に欠け、旨みもそんなに強くないものの、反面万人向きの味。熱を通しても硬くならない。
産地では原則的には生では食べない。ワタに毒などの問題があるか、否かは不明。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
ミヤコボラの料理・レシピ・食べ方/煮る(塩ゆで、しょうゆ煮、酒蒸し)、焼く(壺焼き、串焼き)、揚げる(天ぷら)、汁(みそ汁)
好んで食べる地域・名物料理
大阪府泉南、和歌山県。
加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
ミヤコボラ
参考青山時彦さん(宇部市 青山鮮魚) 場所山口県宇部市
参考青山時彦さん(宇部市 青山鮮魚) 場所山口県宇部市
ケンニシ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県浅口市寄島
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県浅口市寄島
カラニシ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県牛窓
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県牛窓
ミナ
参考佐藤厚さん 場所長崎県雲仙市富津
参考佐藤厚さん 場所長崎県雲仙市富津
ガタミナ
備考「がた」は泥場のこと。「泥の巻き貝」という意味。 参考佐藤厚さん 場所長崎県雲仙市小浜町
備考「がた」は泥場のこと。「泥の巻き貝」という意味。 参考佐藤厚さん 場所長崎県雲仙市小浜町
ズボ
参考貝 場所香川県小豆島大部村
参考貝 場所香川県小豆島大部村
ドロガイ[泥貝]
場所兵庫県姫路市
場所兵庫県姫路市
ドロサザエ[泥さざえ]
場所和歌山県雑賀崎
場所和歌山県雑賀崎
イワカチ
場所大阪府泉佐野
場所大阪府泉佐野
ヨナキツブ
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県笠岡市白石島
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所岡山県笠岡市白石島