コラム

ハモの皮ときゅうりの酢のもの

保存食のハモの皮の酢のもんを少しずつ肴とす


関西とか瀬戸内海周辺に行くと、必ず買ってくるのがハモの皮だ。
ハモは高級練り製品などに使われる魚で、神戸だと「ハモの焼きとうし」というのがある。
このすり身用の身をとったあとに残るのがハモの皮だ。
加工品の「ハモの皮」はハモの皮を焼いて味つけし、刻んだものである。
国産はめったに手に入らない。
今回のものも神戸市の商店街で買ったもので、明らかに中国産である。
探せば国産もあるだろうけど、あくまでも水揚げを見るための旅なので、そんな余裕がない。

大坂の老人達はきゅうりの酢の物を「ざく」という。
今回、町歩きしながら聞いた限りでは、神戸市では「酢のもん」だという。

1袋100g程度はいったものを、きゅうりもみと合わせ、甘酢(酢・砂糖、今回は酢を殺すための少量のカツオ節出し)に漬け込んだハモの皮を和えるだけだ。
塩もみしたきゅうりとハモの皮の塩気だけで、塩加減するので、きゅうりもみの塩出しはていねいに味見しながらやる。
「ハモの皮ときゅうりの酢のもん」は、保存食でもあるので3、4日食べ繋ぐ。

合わせたのは兵庫県伊丹市の「御免酒 老松 本醸造 上撰」である。
田辺聖子になったつもりで、ちびちびと、「ハモの皮も国産じゃなければ、ならぬことはおまへん」とか言いながら食べる。
中国産だとは思うものの、はやりハモの皮のうま味が出た三杯酢まみれのきゅうりはうまい。
もちろんハモの皮もええ、味でありまする。

聖子が好きなので、老松を飲んでみた


「老松」を飲んでいた田辺聖子はとても酒通だとは思えないけど、同じく酒通ではないボクにとって、「老松」は普段飲んでよき酒なりき、だと思う。
■老松酒造 兵庫県伊丹市


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