間違いでタカサゴをつけてしまったセダカタカサゴの迷路
![]()
希に専門的なことも扱うので、気にしないでいただきたい。
今回は魚類学とか分類学の話なので、わからない人は読む必要はない。たぶん面白くはない。
国内最初の魚類学者(魚類だけを扱ったという意味)である田中茂穂は1878年〜1974年なので明らかに1945年の戦前に活躍した魚類学者だ。
国内の動物学の基礎を作った箕作佳吉の生徒で、東京帝国大学時前の動物学者である石川千代松からすると次代の人だ。
業績は偉大だが、前近代的で、現在の考え方から曖昧な点が多く、間違いが少なくない。また分類に消極的であった。などなど負の遺産が多い。
阿部宗明は1911年〜1996年なので魚類学では戦前・戦後に活躍されたものと推察する。
阿部宗明は田中茂穂の次代の人で田中茂穂の負の遺産や考え方を受け継いでいる。
ほぼ同世代の松原喜代松のような厳格さがなく、勝手につけた和名が多く、これまた負の遺産が少なくない。
この田中茂穂・阿部宗明と松原喜代松の意思疎通の悪さが、これまた魚類学に暗い影を落としている。
今回作成したフエダイ科セダカタカサゴ属のセダカタカサゴ、チカメタカサゴは実に不思議な和名である。
フエダイ科なのに「タカサゴ」がつくセダカタカサゴ、セダカタカサゴ属というのは、どうも阿部宗明の間違いである可能性が高い。
深く研究することもなく、セダカタカサゴとつけたから、同属のチカメタカサゴにも「タカサゴ」を後の魚類学者がつけてしまった。
ボクも一応会員なので言わせてもらうと、セダカタカサゴ/Pinjalo lewisi Randall, Allen & Anderson, 1987とチカメタカサゴ/Pinjalo pinjalo (Bleeker, 1850) は属名も和名も改名すべきだと思う。
ついでに、トートニムなので、Pinjalo pinjalo (Bleeker, 1850) を改名した時点で、これを属名とした方がいい。
特にPinjalo pinjalo (Bleeker, 1850) はまだ国内での個体数が少ないのだから、今の内に標準和名の改名をべきだ。
サバヒーのように外国語をそのまま使ってもいいのかも知れない。
すなわちPinjalo (ピンハロ)だ。
日本語にこだわるなら1972年の『原色 沖繩の魚』(琉球政府農林技官 具志堅宗弘、監修/琉球大学 篠原士郎) のアカシチューでもいい。
