貞光町はボクの故郷 松尾神社の祭と神楽

アゴハタ属(Pogonoperca)について

Species Pogonoperca ocellata Günther, 1859/Indian soapfish
Species Pogonoperca punctata (Valenciennes, 1830)/Spotted soapfish,/アゴハタ



徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)大北町の北の端にあるのが松尾神社である。
古くは神社の真下を吉野川が流れていた。ボクが子供の頃(1960年前後)にはまだ、神社の北に吉野川が流れていた名残である湿っぽい荒れ地が広がっていた。
背の高い雑草が生い茂っていて、よくここで遊んだものである。

駅に続く現在信号のある道(西条~徳島線国道)ができる前は、松尾神社と小倉の太夫さん(宮司)の家が北南に繋がっていた。
この道は小倉家が南に移動したので出来たことになる。

もともと貞光というのは松尾神社から南に続く一本道にある大北町、中北町、明治橋、南中町、南町、大南町の中で、松尾神社近くの大北町はそれほど賑やかなところではなかったようだ。小倉家が南に移動して駅へと続く道が出来たために町内でももっとも賑やかなところに変貌したのだ。
町史の商店街地図を見ると化粧品店、理髪店、編物教室、魚屋、食堂・旅館、酒屋、美容院などが南に続く大北町に、東西にはパチンコ屋、旅館、パン屋などが並んでいる。松尾神社と道路を挟んだ東には町内3つあった銭湯の一つ、北風呂があった。
このあたりは子供の目にも賑やかなところだと映ったものだ。

徳島県内の酒蔵で酒の安全醸造、品質向上祈願


さて、松尾神社は京都(京都市西区)にある酒の神様(酒造神)を祭っている松尾神社の分霊を勧請。創立は室町期の初期(1400年前後)ではないかと考えられている。
酒の神様を祭る神社なので、太夫さん(宮司)は県内の酒蔵を春秋二季に巡って酒の安全醸造、品質向上祈願をしている。
ちなみに、現宮司は小倉健司さんだけど、ボクにとっては未だに、いつも明るい「けんちゃん」である。

秋の例大祭は神輿が出て、屋台が出て


春季大祭(旧暦3月13日)と秋の例大祭が11月3日に行われている。
秋の祭は神輿が町内を練り歩き、稚児を乗せた屋台が続く。このときの「よやしょ」のかけ声が懐かしい。
兄が屋台にのることになったときの晴れがましさもいい想い出だ。祭のかなり前から準備をしていたと記憶している。
座敷の中央に兄が座り、女性達が囲み、男児であるのに顔を白く塗られ、着物を着せられる。
祇園小路出口、店の前で屋台を迎えたときの、屋台の周りの闇、屋台の中がやけに明るかったことなど、様々な光景がボクの脳裏に焼き付いている。


今も昔も屋台の中は同じである。屋台の端に布団が掛けられ、
中で子供達が太鼓や鉦を打ち鳴らす。


年明けと同時に奉納される忌部神楽


現在、年明け(1月1日)と同時に行われているのが岩戸神楽である。貞光は忌部氏の町であるので忌部神楽ともいう。
第二次世界大戦で中断していたものを1987年に復活させたもの。
初詣、年越しそばの振る舞いとともに、町を代表する行事となっている。
参考文献/『貞光町風土記―木綿麻の里に歴史を探る--』(柳川武夫 教育出版センター 1982)、『貞光町史』(徳島県美馬郡貞光町役場 1965)


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