なれずし探し近江の旅 産物編 滋賀県長浜市「いもじく」

面倒だけど食べ始めると止められなくなるくらいおいしい


「いもじく」の炒め煮は、炒め煮界のトップというか、他に類を見ないうまさなのである。
しゃきしゃきっとしていて、ほどよく青臭くて、蕗とは違う味がある。

ちなみに南方で過酷な戦争体験をした、加東大介は来る日も来る日も、サツマイモとその茎ばかりで飢えをしのいだと書いている。
サツマイモの茎はおいしいじゃない、と一瞬思ったが、醤油も油揚げもない南方でどのように料理していたのだろう。

やたらにうまいのに、もっとたくさん買って来ればよかった、と思わないのは、手間がかかるからだ。
この「いもじく」の皮を剥いてくれる優しい女性、いるわけないよな。

何かの茎らしいとは思うけど、食べ方など皆目わからない


「いもじく」は滋賀県長浜市の直売所で発見したと思って、帰宅して調べると、なんと3度目の買いだった。
サツマイモは親芋から蔓を伸ばして生長するが節々から茎付きの葉を伸ばす。その葉の茎だ、という話が過去のメモに残っている。
ちなみに同じものを、高知県高知市の日曜市、愛知県新庄市長篠近くの直売所でも見ているので、意外に多くの地域で食べられているのかも。

皮を剥いて水に放っておく、後は蕗などと同じ


茎の皮を剥いてから料理する。
基本的に食べやすい大きさに切り、油で少し炒めて少量のだし、砂糖、醤油で味つけするだけ。
今回は油揚げと一緒にしたが、竹輪や薩摩揚げでもいい。
作り方はヒジキや蕗と変わらない。


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