リクゼンイルカ

Scientific Name / Phocoenoides dalli

代表的な呼び名イルカ

リクゼンイルカの形態写真

体長2メートル弱。ポーパス形(クチバシのない頭部の丸いタイプ)。

    • 物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★★
      一般的(流通量は普通)
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    哺乳動物綱歯クジラ目歯クジラ亜目ネズミイルカ科イシイルカ属

    外国名

    Dall's porpoise
    言語英名 

    学名

    Phocoenoides dalli

    漢字・学名由来

    漢字 陸前海豚
    由来・語源 陸前(宮城県〜岩手県南部の地域)に多いイルカという意味合い。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。三陸、北海道沖に棲息する。

    生態

    イシイルカの地方形。
    三陸沖で越冬し、夏になるとオホーツク海に回遊する。
    魚類、イカなどを捕食している。

    基本情報

    イルカという定義は体長4メートルを超えるものはクジラ、以下はイルカというものがあるが、実は明確ではない。
    他にはマイルカ科、ネズミイルカ科をイルカとすることも出来る。
    が、スナメリなどは、しばしばクジラとして報道などがなされている。
    シャチはマイルカ科ではあるが、イルカとはみなされていない。
    オキゴンドウやハナゴンドウは体長4メートルを超えることから、ときに「ゴンドウイルカ」であり、「ゴンドウクジラ」と言われることもある。
    基本的には「イルカとは小型鯨類ではあるが明確な定義はない」と考えるしかない。
    リクゼンイルカは古くから岩手県などで捕獲されている小型鯨類。
    現在では岩手県、宮城県、北海道などで突きん棒によって年間1万4千頭前後捕獲され国内でもっとも安定した供給が行われている。
    これが小型鯨類として加工品となるほか好んで食する地域が国内に散在する。
    山梨県、静岡県など好んで食べる地域があり、様々なイルカ料理が作られている。
    またイルカの干ものである「たれ」や塩皮などの加工品もある。

    水産基本情報

    市場での評価 比較的地域的な食材。関東にも少ないながら入荷を見る。安い。
    漁法 突き漁
    産地 岩手県、北海道、宮城県

    選び方

    身に張りのあるもの。赤味の深いもの。

    味わい

    独特の臭みがあるため好みが大きく分かれる。
    肉は締まっており、火を通すと硬くなる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法 煮つけ、焼き肉
    山梨県などではみそ煮込みにする。
    ゴボウやニンジンなどの根菜類と合わせるのだが、独特の臭みがみそで抑えられて美味。
    焼き肉にしてもいい。
    静岡県沼津市に入荷してきたリクゼンイルカ。
    山梨県のイルカ売り場
    リクゼンイルカのみそ煮山梨県で作られているイルカのみそ煮。
    静岡県で作られる「たれ(干もの)」。

    好んで食べる地域・名物料理

    山梨県、静岡県

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本の哺乳類』(小宮輝之 学研)
  • 主食材として「リクゼンイルカ」を使用したレシピ一覧

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