マジェランアイナメ(チリ/Meroアルゼンチン/Merluza negra(メルルーサネグロ/黒いメルルーサ)英名/Patagonian toothfish)
Scientific Name / Dissostichus eleginoides Smith
代表的な呼び名メロ、銀ムツ(ギンムツ)
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★★★
知っていたら学者級★★★★
重要★★★★
非常に美味生息域 海水魚。アルゼンチン、チリ沖。南半球、南極海周辺に生息。
水深70メートル〜1000メートル。生態 肉食性。
北半球にはいないスズキ目の魚。
血液中にヘモグロビン、赤血球がなく、不凍タンパク質(唐タンパク質)を持っていて零下になっても氷らない、低温でも生きていけるように進化している。基本情報 海洋水産資源センターなどが1960年代に南米沖などの海洋資源調査で発見し、1969〜1970年に本格的な漁業が行われるようになった。
主に輸入、もしくは遠洋漁業でとったもの。
古くは「銀ムツ」という名で流通していたが近年(2012年現在)メロということの方が多い。
メロは本種とライギョダマシの2種の総称だが、本種の方が圧倒的に多い。
安くて煮つけにすると味がいいので、総菜魚として定着した。
これが脂を好む現代人の嗜好にマッチして値上がり、冷凍ドレス(頭と内臓をとったもの)、フィレ(三枚に下ろしたもの)ではもっとも高価なもの。水産基本情報 市場での評価 フィレやドレスで比較的定番的なもの。切り身、かま、尾に近い部分などで値段が異なる。冷凍物としては高価なもので人気が高い。
漁法 延縄(釣り)
産地 アルゼンチン、チリ選び方 ドリップ、冷凍焼けしていないもの。味わい 旬は不明
皮目に鱗の後が網目状にはっきりと出ている。
白身で全体に白濁するように脂が混在している。白いほど脂が強い。クセがなく、ほどよく繊維質。身割れしやすいのが難点栄養 ー寄生虫 ー食べ方・料理法・作り方 調理法煮つけ、焼きもの、フライ、ムニエル
好んで食べる地域・名物料理 ー加工品・名産品 漬け魚
みそ漬け かま(メロカマ)は胸鰭付近の筋肉のこと。これをみそ漬けにしたもの。釣り情報 ー歴史・ことわざ・雑学など ー参考文献・協力 『原色魚類大図鑑』(安倍宗明 北隆館)、『新顔の魚 1970-1995』(阿部宗明 財団法人伊藤魚学研究振興財団 まんぼう社)、『商用魚介名ハンドブック』(日本水産物貿易協会編 成山堂)