オヤニラミ(Perch)
Scientific Name / Coreoperca kawamebari (Temminck and Schlegel, 1843)
体長11cm前後になる。側へんし、褐色の横縞がある。鰓蓋上部に眼の形をしている目立つ斑紋がある。
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★★
知っていたら達人級★
食用として認知されていないー 生息域 淡水魚。澄んだきれいな河川の流れの緩い場所や、比較的小さな支流域、農業用水。
京都府桂川水系(保津川)、由良川以西の本州、四国北東部、九州北部、朝鮮半島南部。生態 きれいな河川の藻(カナダモ)があったり、倒木があったり、岸辺に柳などの生える岸近くに見られる。
小型の水生昆虫、水辺の昆虫などを補食する。
産卵期は4月下旬〜9月までだが、ほとんどは5月にヨシなどの茎や葉に産卵する。
雄は産卵された卵を保護する。ムギツクが托卵することが確認されている。
雄雌ともに縄張りを持つ。基本情報 絶滅危惧IB類(EN)として保護の対象でもあり、東京都多摩川水系などや滋賀県、愛知県では移入種として問題視されてもいる。
別名「かわめばる」は姿が海にいるメバルに似ているため。「よつめ(四ツ目)」は鰓蓋にある眼のように見える斑紋のために目が4つあるように見えるため。
食用として利用している地方はないと思われる。
スズキ目スズキ亜目のなかでは唯一、純淡水魚(生涯を淡水域で暮らす)だ。水産基本情報 流通しない。選び方 ー味わい ー栄養 ー寄生虫 ー食べ方・料理法・作り方 ー好んで食べる地域・名物料理 ー加工品・名産品 ー釣り情報 ー歴史・ことわざ・雑学など ー参考文献・協力 協力/アンダンテ21(島根県益田市・吉賀町)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)