ナミフエダイ

ナミフエダイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
70cm SL 前後になる。頭部に虫食い状のヒモ状の縦筋が無数にあり、体に小さな白い斑点がある。背鰭起部周辺は鱗で覆われる。背部の鱗は斜め上後方に並び、腹部は体軸と平行に並ぶ。[鹿児島県産 38cm SL・1.8kg]
70cm SL 前後になる。頭部に虫食い状のヒモ状の縦筋が無数にあり、体に小さな白い斑点がある。背鰭起部周辺は鱗で覆われる。背部の鱗は斜め上後方に並び、腹部は体軸と平行に並ぶ。[石垣島産]
70cm SL 前後になる。頭部に虫食い状のヒモ状の縦筋が無数にあり、体に小さな白い斑点がある。背鰭起部周辺は鱗で覆われる。背部の鱗は斜め上後方に並び、腹部は体軸と平行に並ぶ。
70cm SL 前後になる。頭部に虫食い状のヒモ状の縦筋が無数にあり、体に小さな白い斑点がある。背鰭起部周辺は鱗で覆われる。背部の鱗は斜め上後方に並び、腹部は体軸と平行に並ぶ。[石垣島産 48cm]
70cm SL 前後になる。頭部に虫食い状のヒモ状の縦筋が無数にあり、体に小さな白い斑点がある。背鰭起部周辺は鱗で覆われる。背部の鱗は斜め上後方に並び、腹部は体軸と平行に並ぶ。[鹿児島県産 38cm SL・1.8kg]
頭部に虫食い状のヒモ状の縦筋が無数にある。

全関連コラム

珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★★
究極の美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目フエダイ科フエダイ属
外国名
Blubberlip snapper, 台湾/海雞母笛鯛 中国/藍點笛鯛
学名
Lutjanus rivulatus (Cuvier,1828)
漢字・学名由来
漢字 並笛鯛 Namifuedai
由来・語源 フエダイ科の魚であって、頬に波状の斑紋があるため。1975年代まで和名がない。琉球列島産魚類目録(吉野哲夫、西島信昇、篠原士郎/1975/09/01)

波模様 鰓蓋骨、吻と眼の周辺、前方背の部分に虫食い状の波模様がある。
Cuvier
バロン・ジョルジュ・レオポルド・クレティアン・フレデリック・ダゴベール・キュヴィエ(Baron Georges Léopold Chrétien Frédéric Dagobert Cuvier 1769-1832)。フランスの分類学者。キュビエとされることが多い。スエーデンのリンネ、フランスのビュフォンの分類体系に解剖学や古生物学などを加味して現在の形の礎を作った巨人のひとり。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。汽水域、サンゴ礁域。
小笠原諸島、和歌山県串本、高知県柏島、屋久島、奄美大島、沖縄諸島以南の琉球列島。
幼魚/三浦半島西部
韓国統営、台湾、広東省、東沙諸島、南沙諸島、オーストラリア北部沿岸、インド-西太平洋、サモア諸島〜ソサエティ諸島。

生態

基本情報

最大で全長80cm、重さ11㎏になる大型のフエダイ。西太平洋、インド洋に広い生息域をもつ。南半球でも北半球でも熱帯域・亜熱帯域で屈指の高級魚だ。
国内では主に沖縄県、鹿児島県であがる魚。水揚げ量の少ない魚だがやはり人気抜群である。フエダイに次ぐ、超高級魚となってきている。
非常に美しい白身で、味がいいのでとれたら高額で取引されている。
珍魚度 流通量が少なく、鹿児島県、沖縄県などで探さないと手に入らない。

水産基本情報

市場での評価 沖縄県、鹿児島県が産地。まとまってとれない魚だが、フエダイ属の大型魚はおしなべてやや高値。
漁法 刺突漁、刺し網、釣り
産地 沖縄県、鹿児島県

選び方・食べ方・その他

選び方

味わい

旬は春から夏。
産卵後(夏から秋)の短い期間をのぞけば味はあまり落ちない。
鱗は硬く取りにくい。厚みがあってやや硬い。骨はやや硬い。
白身で透明感があり、ほどよく繊維質で身離れがいい。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ナミフエダイの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身、焼霜造り、セビチェ、カルパッチョ)、煮る(まーす煮、煮つけ)、焼く(塩焼き)、汁(みそ汁、潮汁)
ナミフエダイの刺身 刺身にしてとてもきれいで、しかも上品な味わいなのに、舌の上で味がだれない。これほど上質な刺身は美味揃いのフエダイ属の中でも屈指だと思っている。
晩春の3kg弱を水洗いして三枚に下ろし皮を引き普通に刺身にしてみた。血合いが美しく、身に透明感がある。この透明感は長く保つのも優れた点である。口に入れた途端甘味が感じられて、味に奥行きが合って最後まで味がダレない。魚類中最上級の味だ。[5月9日]

ナミフエダイの刺身 季節変化をみていると、あまり大きな味の違いがない。旬がはっきりしないものの味が安定している。梅雨明け間近の個体は小振りながら脂がのっている上に、うま味が豊かである。なによりも食感が心地よい。[1.8kg 7月15日]
ナミフエダイの焼霜造り 水洗いして三枚に下ろして血合い骨部分を切り取る。皮目をあぶって急速冷凍庫などで凍らない程度に冷やす。氷水であら熱をとって水分をきってもいい。少し置いて皮目が落ち着いたら刺身状に切る。皮は厚く霜皮造りにしてもまだ硬い。焼霜造りなら皮目のうま味とまた焼くことによる風味も楽しめる。
ナミフエダイのセビチェ 非常に高価な魚なので刺身などにしたときの切れっ端も有効利用したい。こんなときこそのセビチェである。不揃いの身を細かく切る。塩・ライム・辛い唐辛子・紫玉ねぎでマリネする。塩は多めがいい。1時間程度したら食べられるが、2、3日保つ。塩辛く唐辛子辛くて後味が爽やかである。スピリッツに合う。
ナミフエダイの清蒸(蒸し魚) 大型魚なので頭部だけを煮つけても焼いてもうまいが、いちばんおいしいのは蒸し魚である。蒸し魚は中国系の料理、簡単でしかもとても味わい深い。
水洗いして頭部の鱗をていねいに取り、梨子割りにする。水分をよくきり、
ナミフエダイのまーす煮 少量の塩水で短時間煮て作る沖縄の郷土料理、まーす煮にすると白身ならではのイヤミのなさに、強い甘みとうま味が楽しめる。身離れのよさ、蒸し煮した汁に出ただしともども官能的な味わい。豆腐を一緒に煮ると主役以上においしいかも。
ナミフエダイのあら煮 比較的大きくなる魚なので体幹部分を切り身にして刺身にするのではなく、あらだけで十二分に食べ応えのある煮つけが作れる。あらを集めて置く。頭部などは適当に切る。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、酒・砂糖・醤油で煮つける。皮の味わいは無類。程よく締まった身にも甘味がある。
ナミフエダイのみそ汁 あらを集めて湯通しして冷水に取り、残った鱗やぬめりを流す。水分をよく切り、水(昆布だしでも)から煮出してみそを溶く。実に濃厚なうま味があって実に美味。ご飯にとても合う。
ナミフエダイの塩焼き 二枚に下ろして骨つきの方を適宜に切り、塩焼きにしてみた。淡泊で物足りないか? と心配したら、実に滋味豊かな味わい。身離れがよく、練り絹のような舌触り。背の青い魚にない上品な味わいだ。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

地方名・市場名

ダンバナー
場所沖縄本島 
バンバラー
場所沖縄県石垣島 
ムキ
場所鹿児島 
イナクー
場所沖縄本島 
サザナミ
場所宮古 
イナフク イナフクー
場所沖縄県八重山、沖縄本島知念 
ホシタルミ[星樽見]
備考別名。