ミナミフエダイ


26cm SL 前後になる。体高は低く側へんする。体側下部にオレンジ色の縦筋。測線上に黒斑がある。側線よりも上の鱗の列は側線とほぼ平行に走る。

珍魚度・珍しさ★★★★
めったに出合えない
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目フエダイ科フエダイ属
外国名
学名
Lutjanus ehrenbergii (Peters, 1869)
漢字・学名由来

漢字/南笛鯛 Minamifuedai
由来・語源/篠原士郎の提唱。1966年、石垣島から採取された個体にもとづき和名が提唱された。国内の南端に近い値域という意味だと思う。『フエダイ科魚類ミナミフエダイの日本からの記録および稚魚期における近似種との区別点』(魚類学雑誌 1989 岩槻幸雄、瀬能宏、鈴木寿之)

地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。サンゴ礁域。
和歌山県串本(幼魚)、宮崎県日向灘、沖縄県沖縄本島・石垣島。
インド-西太平洋、カロリン諸島。

生態

基本情報

国内では主に沖縄本島以南で水揚げされている。沖縄県でも水揚げ量が少なく、他の同サイズのビタローなどと一緒に取引されている。
珍魚度 珍魚といってもいいだろう。沖縄県以外では見つかっていない。水揚げは少なく見つけるのは至難。

水産基本情報

市場での評価/沖縄県だけの魚。めったに揚がらないが、小型であるために安い。
漁法/
産地/沖縄県

選び方・食べ方・その他

選び方

退色していないもの。触って張りのあるもの。

味わい

旬は不明。
鱗は硬いが取りやすい。皮は厚みがあって強い。
白身で熱を通しても硬く締まらない。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ミナミフエダイの料理・レシピ・食べ方/ソテー(バター焼き)
ミナミフエダイのバター焼き 漁港ではオキフエダイなど小型のフエダイ科、またイトヨリダイ科の魚とともにビタローとして並んでいる。ビタローの基本的な料理法であるバター焼きにする。
水洗いして水分をよく拭き取る。塩コショウして多めの油で香ばしくソテーする。仕上げにマーガリン、バターなどで風味づけする。
ソテーすると少しだけ硬く締まるものの、嫌みのない味わいでバターとの相性もいい。醤油をたらすとご飯に合う。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど