イッテンサクラダイ

イッテンサクラダイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
20cm SL 前後になる。やや体高が高く、側へんし、体高がある。口は見た目よりも大きく、歯は小さいが鋭い。鰓蓋後方端から目の下を通り左右に繋がる黄色い帯がある。背鰭・尾鰭軟条は伸びるが成長にともない短くなる。[10.3cm・35g]
20cm SL 前後になる。やや体高が高く、側へんし、体高がある。口は見た目よりも大きく、歯は小さいが鋭い。鰓蓋後方端から目の下を通り左右に繋がる黄色い帯がある。背鰭・尾鰭軟条は伸びるが成長にともない短くなる。[16.5cm・155g]
20cm SL 前後になる。やや体高が高く、側へんし、体高がある。口は見た目よりも大きく、歯は小さいが鋭い。鰓蓋後方端から目の下を通り左右に繋がる黄色い帯がある。背鰭・尾鰭軟条は伸びるが成長にともない短くなる。[10.3cm・35g]
口は見た目よりも大きく前方に伸びる。歯は小さいが鋭い。
側へんし、口は見た目よりも大きく前方に伸びる。歯は小さいが鋭い。
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハナダイ科ハナダイ亜科イッテンサクラダイ属
外国名
学名
Odontanthias unimaculatus (Tanaka, 1917)
漢字・学名由来

漢字/一點桜鯛
由来・語源/田中茂穂の命名ではないか。「一點」は背鰭第三棘の先端に黒斑があるためか。桜鯛(サクラダイ)は採取当時サクラダイと同じ「Sacura(サクラダイ属)」とされたため。和歌山県田辺産がタイプ。採取者の宇井縫蔵は〈本種は余が田邊に於て得たる新種で頗る少ない〉とする。

Tanaka
田中茂穂(Shigeho Tanaka 明治11-昭和49 1878-1974 高知県)。東京帝国大学にて魚類の分類を始める。日本魚類学の父。170種前後の新種を記載。献名された種も少なくない。
宇井縫蔵
うい・ぬいぞう 1878年、和歌山県田辺生まれ。教諭、魚類学、植物学、民俗学。南方熊楠の協力者でもある。国学者・歌人・民俗学者の宇井 可道(うい よしみち)の長男。『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)は魚類学的にも民俗学的にも重要。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。水深60-192m。
相模湾、駿河湾、熊野灘、和歌山県田辺・富田・宇久井、土佐湾、長崎県東シナ海、沖縄舟状海盆、小笠原諸島。
台湾基隆・高雄、フィリピンルバング島。

生態

基本情報

非常に珍しい魚のひとつ。生態や過去の利用法などはまったくわからない。
長崎県では少ないながら水揚げがあるものの手に入れるのは至難。
小型魚ではあるが身が締まっていて味がいい。

水産基本情報

市場での評価/市場ではほとんど出合うことはない。出てもあまり高くはない。
漁法/釣り
産地/長崎県

選び方・食べ方・その他

選び方

触って張りのあるもの。退色して白っぽいものは古い。

味わい

旬は不明。
鱗は細かく取りやすい。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くない。
透明感のある白身で熱を通しても硬くならない。
小型2尾だけの評価。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

イッテンサクラダイの料理法・調理法・食べ方/ソテー(バター焼き)、煮る(煮つけ)
イッテンサクラダイのバター焼き 小型魚なのでできれば丸のまま料理したい。水洗いして水分をよくきる。塩コショウして多めの油でじっくりとソテーする。皮目が香ばしくなったらマーガリンで風味づけする。皮がかりっとしてとてもおいしい、身はしっとりして甘みがある。しょうゆをたらすとご飯に合う。
イッテンサクラダイの煮つけ 水洗いして水分をよくきる。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、酒としょうゆ・水で煮つける。砂糖、みりんで甘味をつけてもおいしい。煮ても強く締まらず、身離れがよい。身自体にもうまみがあってとてもおいしい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど