202501/02掲載

数え日の新潟旅 「はし餅」はうれし

形も大きさもてんでんバラバラの「はしもち」


基本的に西日本は丸餅、東日本では角餅だ。
ボクの生まれた徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)は当然丸餅圏である。
餅つきをして1個の大きさにならないときがあるが、これはボクたち子供があんこやきなこなどをつけて食べた。
今回の新潟旅、上越市・妙高市は角餅圏で、まず、のし餅にする。
少し固まったら、長方形に切るのだが、長方形にならない切れ端が出る。
これが「はしもち」だ。

このようなものを朝市で見つけるとついつい全部買いするボクだから、いざ全部買い、と思ったら全店舗で2袋しか残っていなかった。
「これなあに」
いかにもエトランゼ(きんきんの影響)らしく聞いてみる。
「はじもち、ねや」
隣にいたオバチャンが、
「あんた訛ってる。はしもちだ」
要するに妙高市・上越市で、この切れっ端を「端餅」というのだが、「はじもち」という人もいるし、「はしもち」という人もいるのである。
言語採取の基本は両方採取する、だ。
ときどき無能な言語採取者がいて、言語を正しいとか正しくないとか区別するが、このような人間はバカそのものである。言語は総て正しい。
丸餅圏生まれのボクはふむふむ、だった。

焼ける面が大きいから、うまい!


かなり細かいのもあったので鉄鍋で焼いて食べた。
「はし餅」は焼ける面が広くて香ばしく、中は餅餅してうまし。
また朝市に行きたい、なー。


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