202409/29掲載

持ち帰ったらできるだけおいしくたべる。サクラエビ

サクラエビのいろんなもの混ざり込み釜揚げ


ざっと選別しただけなのでゆで上がりに、シラエビ(富山県でシロエビ)、タイワンホタルイカ、オキヒイラギなどが混ざっている。
混ざっているから楽しい。
この混ざりものありは自宅でなければ作れない。

サクラエビは生でも食べられる。めったに食べられないので魅力的だが、基本は塩ゆでである。
できたばかりのをつまんで口の中に放り込むと、強いエビの風味が口の中に広がり、後から甘味が追いかけてくる。

合いの手に食べるタイワンホタルイカもいい味である。
シラエビは2固体だけだったけど、サクラエビよりもあっさりとして、またこれもよしなのである。

サクラエビを混ぜ込んで桜海老ご飯なんです


ひとすくいのどろどろも手間をかけると、大変身。
最後にご飯に混ぜ込んで逢魔が時の小腹空きもなだめることができた。

小さな小さなエビだけどエビらしい風味も甘さもたっぷり


9月20日、小田原魚市場、二宮定置はやや低調であった。
そんなときに限ってボクが好きなものが揚がる、というアンバランスな状況となる。
そんな中、持ち帰ったのがサクラエビである。小イカやハダカイワシなどいろんなものが、混ざっていて、手ですくうとどろっとしている。
二宮定置では比較的ちゃんとした固体を集めて選別していたが、実に大変な作業である。
昔、駿河湾では底曳き網などに混ざったサクラエビは廃棄していた。
実にもったいないことだと思っていたが、今はどうしているのだろう。
特定の漁法で特定の漁港以外水揚げしないというのはわかるが、混獲物を廃棄させる、というのは今どきやりすぎだと思っているが、今はどうなっているのだろう。

ごちゃ混ぜをまた選別するのが、また楽し


さて、ひとすくいだけなので、帰宅したら塩水に放つ。
かき混ぜながら食べられるものをていねいにすくい上げる。
水分をきり、強めの塩水で数十秒ゆでてザルに上げる。
ウチワで扇ぐと釜揚げの出来上がりである。
二宮定置のみなさん、Kai’s Kitchenのカイくんなどなど、お世話になりました。

このコラムに関係する種

オキヒイラギのサムネイル写真
オキヒイラギSlimy, Soapy, Slipmouth海水魚。沿岸の浅場。茨城県〜九州南岸の太平洋沿岸、秋田県〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、瀬戸内海。東シナ海の大陸棚斜・・・・
詳細ページへ
サクラエビのサムネイル写真
サクラエビ英名/Sakura shrimp, Spotted shrimp海水生。千葉県沖、東京湾、相模湾、駿河湾。台湾。・・・・
詳細ページへ
シラエビのサムネイル写真
シラエビ英名/Japanese glass shrimp海水生。水深200メートルから300メートルを群れて泳いでいる。日本周辺。富山湾に多産。相模湾、駿河湾、遠州灘、熊野灘・・・・
詳細ページへ
タイワンホタルイカのサムネイル写真
タイワンホタルイカ海水生。大陸棚上から斜面。相模湾以南、〜南シナ海。・・・・
詳細ページへ

関連記事 ▽




呼び名検索

方言を含む全ての名(標準和名,方言,呼び名,外国名,学名)から水産物を検索します。

閉じる