アマゴ
アマゴの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
淡水魚[陸封型 トラウトタイプ]。
神奈川県以西の本州の太平洋・瀬戸内海、四国、九州大分県、宮崎県。
水温20度以下の渓流(上流域)。
生態
1年で成熟し、1回の産卵で死んでしまう個体と、翌年も生き残って産卵するものがある。
産卵期は10月〜11月。
昆虫や昆虫の幼虫をエサにしている。
基本情報
サツキマスの陸封型。サクラマス(陸封型ヤマメ)と同種別亜種。サツキマスは海で半年を過ごす。ヤマメと二分する形で流通する。
もともと山間部の貴重なタンパク源で、地域的な産物であった。
また渓流釣りの主なターゲットであり、釣り人だけがひそかに楽しんでいた味覚だったともいえる。
それが養殖が盛んになるとともに、主に西日本のスーパーなどにひんぱんに並ぶようになっている。比較的値段が安く、手頃なので人気がある。
もっとも基本的な料理法は塩焼きである。天然物、養殖物ともに塩焼きサイズ(全長20cm-25cm)が喜ばれる。大きいものの方が味がいいので、少々残念である。
水産基本情報
市場での評価 主に西日本で流通する。ほぼ総てが養殖もので、値段は安定しているが高くはない。
漁法 養殖、釣り
主な産地 徳島県、静岡県ほか
選び方・食べ方・その他
選び方
体側の斑文などがくっきりしているもの。白っぽく退色したものは古い。大きいほど味がいい。
味わい
旬は春から夏。
赤味は薄く、微かだが川魚の風味がある。
皮はやや硬く、熱を通すと独特の香がする。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
生食(養殖刺身、養殖カルパッチョ)、焼く(塩焼き、魚田)、揚げる(フライ、唐揚げ)、ソテー(ムニエル)、煮る(みそ煮)、汁(みそ汁)
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
渓流で脈釣り。エサは川虫(カゲロウの幼虫)、もしくはイクラで狙う。
フライやルアーなども追う。
歴史・ことわざなど
あめのうお(あまご)は夏の季語 俳諧の世界では「山女」と「あまご」は厳密に区別されることはない。