コラム検索

検索条件
カテゴリ:
シリーズ:
関連する水産物等:
表示順:

全13件中 全レコードを表示しています
コラム

とても久しぶり、に作る、穴子の柔らか炊き

一日遅れとなったが、今週のウマスギGO! GO! なのだ。1月29日、八王子総合卸売協同組合、舵丸水産に冬なのに脂ののっていそうなマアナゴがあった。石巻産だと言ったはずだが、自信がないらしい。店主のクマゴロウに下ろしてもらっているとき、出くわしたのがすし職人のたかさんで、その素っ頓狂な顔を見ている内に、たまには柔らかーく炊いてみたくなる。ちなみに八王子総合卸売センター『市場寿司 たか』の煮穴子も柔らかいタイプである。すし屋によって柔らかさ、煮染め加減、色などが違う。「町ずし」のいいところは、店店でアナゴの煮加減の違いが楽しめるところなのだ。どうでもいいことだけど、たかさんたち関東人は「煮穴子」だが、ボクは四国人なので「穴子炊き」になると思う。決して煮るとは言わない。
貝殻が特徴的なエゾボラ
コラム

久しぶりのマツブがやけにウマシ

東京豊洲市場で、巻き貝、ツブのキロ単価が1万円以上になっているのを見て目を疑った。「1万どころじゃねー、大きいのは2万てのもある」という。基本的に巻き貝はそんなに高くはない。貝殻の重さがあるし、仕込みがめんどうだからだ。その、Aツブが高いのは諦めるとしても、Bツブも値上がりしているのだから、ツブ全般に手が出ない。仲卸は「謎の中国人が買い占めているからだ」というが本当だろうか?この豊洲市場でのAツブはマツブとも呼ばれるエゾボラのことで、Bツブはアツエゾボラもしくはクリイロエゾボラなど、エゾボラ以外のツブである。流通上はエゾバイ科のエゾボラ(属)の仲間をツブといい、エゾバイ(属)をバイという。余談だが、単にバイは標準和名のバイ科のバイであった。本州以南で普通にたくさんとれたバイが有機スズによる生殖不能で市場に来なくなり、代わって登場したのがエゾバイ科のバイである。今や生食用の巻き貝の主流はエゾボラの仲間であり、都内では煮て食べるバイの主流は、山陰などでとれるエッチュウバイなどエゾバイの仲間のバイとなっている。よほどの貝を知っている人でなければわからないと思うけど、この生食用のエゾボラの仲間を高い順に挙げると、Aツブであるエゾボラ、エゾボラモドキ、チヂミエゾボラ(最近エゾボラモドキに含まれているが、日本海側の大型は明らかにチヂミエゾボラだと思っている)、非常に希にしか来ないけどヒレエゾボラの順で、Bツブとされるアツエゾボラ、クリイロエゾボラ、ドウナガエゾボラ、フジイロエゾボラなどは安い。さて、急激に値を上げたAツブであるエゾボラが、殻長16cm・140gととてもミニな個体ではあるが、八王子総合卸売協同組合、舵丸水産にやっと戻ってきてくれた。あまりにも久しぶりだったので、ミニなのにも関わらず法外な値段で買った。ちなみに八王子だからこの値段で買えるのであって、豊洲ではもっとすると思う。ばらしてあったので産地不明だが、基本的にエゾボラの産地は北海道噴火湾伊東の太平洋側なので、今回のものも噴火湾産だと思っている。
アカアマダイ
コラム

相模湾で釣り上げたアカアマダイの刺身に大感激!

たまにはヨイショすると、八王子総合卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウは船釣りの天才かも知れない。ほどほどの大きさのアカアマダイ(関西ではグジ)も釣るし、小型のアズマハナダイやウミヘビも釣り上げるし。たぶん並の釣り師では、こんなに多彩に釣り上げることはできないだろう、と思っている。大型アマダイを勝手に持って帰るのは問題があると思ったので、中を持ち帰ってきた。体長28cm・0.47kgはボクにはベストサイズである。今回はひたすらに刺身を食べたかったから思わず連れ帰ってきた。考えてみるともう2ヶ月以上アカアマダイの刺身を食べていないのである。アカアマダイの刺身は魔味である。そのうまさを知ってしまうと危険である。安い魚ならいいが、財布の底をはたいて買う、といった魚なので惑溺したら破滅である。こういうとき釣り師が知り合いだとありがたい。その上、魚屋釣り師は扱いがいいのである。釣り上げて24時間と少々で、死後硬直中で身が硬く、張りがある。そーっとていねいに下ろすのがアマダイ類の基本だけど、そこまで神経質にならずともいいレベルである。
タチウオ
コラム

今年最後のタチウオは千葉県竹岡産ドラゴン未満

数え日になってから、風邪を押して市場で細々と魚を買った。中に、これ以上ないという魚があったものの、あまりにも平凡なので年を締めるにはどうかなと考えあぐねてしまったのが、千葉県竹岡産のタチウオである。0.8kgでドラゴンには小さいものの、来年の干支は辰なのである。ぐるりと市場を回ってもこれ以上の魚はない。ちなみに竹岡漁港の魚は関東では知名度が高い。「竹岡ものだよ」で売れる数少ない水揚げ港である。対岸は久里浜といういい条件が揃っている。八王子総合卸売協同組合、舵丸水産は激動の2023年で、店構えも新しくなり、当人は今のところ借りてきた猫のようだったが、来年はドラゴンに化けるだろうと期待しての、最後の買い物をする。
コラム

鹿児島、うんまかシマアジ

鹿児島県鹿児島市、田中水産さんにクリスマスプレゼントをいただいた。もちろんケーキではなく、チキンでもない。もっと遙かに高級でうんまかもん、シマアジでごわす。シマアジも北上傾向にあるが、暖流の申し子のような魚で水揚げ量からすると房総半島以南に多い。鹿児島はその北上する暖流が東西に分かれる分岐点でもあるのだ。岩礁域に多く、釣り場では浅場の根(岩礁)まわりを狙うことが多い。余談だが。明治時代、生物分類が国内に導入されたとき、生き物の国内で使うための言語(標準和名)を早急に決める必要があった。江戸時代以前の古い書籍からと、身近なところから集めた名前の中から科学的に使える言語を選んだのだ。まるで、雲をつかむような、血のにじむような作業だったに違いない。このとき様々な混乱と、すでにあった学名(このときすでに国内の多くの生物には学名がついていた)とのとり違えが生まれた。ちなみに当時の印刷技術では訂正が非常に難しかった。集めた後も様々な段階で間違いが起こる。ゴキカブリがゴキブリになったことなどいい例である。印刷には見当、桁つけ(ボクが印刷系をやっていたとき、活版はほんの少ししかやっていなかったので曖昧だけど)、面つけなど地道な作業が必要だった。よほどのことがないと訂正がきかなかった。この印刷上のミス、校正ミスなども分類学のキズとなって残っている。魚類の名前でもわかりやすいものと、わかりにくいものとがあったが、シマアジなどは非常にわかりやすいものだった。江戸時代本草学の時代にもある言語で、採取した東京での意味合いは明らかに島(伊豆諸島)から来たアジだから島鯵である。不思議なことに田中茂穂はこれを縞鯵としている。ここには紀州魚譜の宇井縫蔵との関わりが感じられ、田中茂穂の人となりが偲ばれる。魚の名前からも魚類学の歴史がだどれるのである。ちなみに鹿児島県には体高のあるシマアジを含むアジ類をエバ、カマジ、カツンなど複数の呼び名がある。
コラム

相模湾二宮沖のアジフライ

一週間でいちばんうまいと思った魚貝類料理を、アレコレ考えないで素直に選ぶのが週間トップ ウマスギ GO! GO! である。ここには値段も希少性も含まれない。あまりにもうまいので思わず踊り、GO! GO! となる料理を選んでいる。12月8日に二宮定置の若い衆におかずである、マアジのお裾分けをしていただく。相模湾のマアジは安定的に味がいいし、水揚げしたばかりでいただいた時点で死後硬直が始まっていない。ちなみにマアジにブランドはそぐわない。同じ相模湾でも良し悪しがあるし、ブランドマアジと二宮定置のマアジに差があるわけでもない。その意味で、科学的な目を入れた島根県の「どんちっちあじ」には意味があるが、海域でのブランドには首を捻る。小田原など相模湾の漁業の特徴は、周辺が大消費地で、しかも国内最大の消費地、東京にも近いことだ。当然、鮮度がよければ、その分、高く売れるので扱いもいいのである。ブランドなどと言うものに惑わされるのがいかに愚かな事か、小田原の水揚げを見ていたらすぐにわかる。
小田原魚市場,アカヤガラ
料理法・レシピ

アカヤガラの二日干しは最高!

師走になり、水温が下がってくると国内での水産物の漁獲量は極端に減る。それとは対照的に水産物が非常にうまくなる。漁で揚がる水産物(水産生物)の多彩さがなくなり動物学的な頭脳は喜ばないが、どれもこれもがうまいので、普通の生活人としての頭脳は喜びに満ちて踊り出したくなるほどである。1週間の内に食べた魚の種類は神奈川県小田原市小田原魚市場で見つけてきたものをも含めて20種あまり、軟体類である貝やイカなども7種食べているので、たくさんの料理を作り、うまいものずくめだった。一週間のこれが一番という一品が決めにくい。あれこれ迷ったが、すぐにでも、もう一度食べたいと、今まさに思っているのはアカヤガラの干ものである。味のインパクトが強くて食べたときの記憶が抜けない。素直に考えて、今週の1位はアカヤガラの干ものである。寒くなると、神奈川県小田原魚市場ではにまとまって揚がるようになるのが、大小とりまぜてのアカヤガラである。12月8日の最大は1.5kgもあった。基本的に買受人が狙うサイズは食べ頃で、買い頃の1㎏前後だ。今回手に入れた個体1.08kgはその点からしてもドンピシャリだった。1㎏を超えると値が跳ね上がるが、値段以上の味わいで、過去に買って後悔したことはまったくない。
料理法・レシピ

五島列島産スマの刺身あい盛り

本命中の本命が週間トップというのも恥ずかしい気がするが、迷うことなく週の大本命になりそうだと思って買った、五島産スマが突き抜けてうまかった。スマはサバの仲間で、古くはマグロ族というくくりがあり、いわゆるマグロであるクロマグロやメバチマグロと同じ仲間だった。身色も身の性質もマグロとあまり変わらない。インド洋、太平洋の熱帯域から温帯域を高速で泳ぎながらエサである魚を追いかけ回している。このところ長崎県五島から毎日のようにスマがやってきている。1.5kg前後と形が揃っている。粉砕氷の中に入っていて鮮度がいい。今や毎日のように市場で見かけるスマも、昔は西日本に多く、産地周辺で消費されて、めったに関東には来なかった。1ヶ月に1尾は食べているので、もうそろそろスマかなと思っていた。今回は小田原で探したいと思ったが、もろもろの事情で、今回10、11月初めと同じ八王子(八王子総合卸売センター、福泉)で買った。今回の個体は全長45cm・1.247kgで、近年、鹿児島県などでは大型化していることからすると手頃なサイズである。触って硬く感じるくらいなので、鮮度は抜群。しかもどう見てもデブである。
コラム

平凡ですが、北海道のデブなマイワシに感激!

連日のように北海道道東からマイワシがやってきている。「もどりいわし」と書いてあったり、いなかったりするが、どれも中身は同じものだ。どの荷(市場流通するときの箱)にも太りすぎのデブイワシが入っていて、触ると硬いなかに脂の存在が感じられる。魚屋は、「火つけると燃えます」などと言うが、本当に燃えそうな手触りである。古く、5月くらいから10月がマイワシの脂が乗っている時季とされていたことがある。ただしこれは関東周辺とか太平洋沿岸域でのことで、全国的には当たらない。日本海側では明らかに数ヶ月遅れるし、最近では温暖化のせいで晩秋から冬にかけて、北海道とか三陸で、いちばん脂をため込んでいる、索餌回遊(エサを食べるために群れて移動する)の時季が遅くなっているようだ。北海道のマイワシは2021年から今年まで、11月からまとまって来ている。それにしても今年ほど脂が乗っていたかな? なんて過去の画像を確認して見ると、やはり昨年(2021年)の個体も厚い脂の層に覆われていたことがわかる。
ボラの幽門部
コラム

晩秋かと思ったら冬到来、今季初へそでへそ焼きを作る

11月13日から11月19日の1週間で食べた、水産生物のなかでもっとも印象深かった、ウマスギをば。今回は非常に地味ものとあいなる。秋になると日本各地でボラ漁が始まる。お目当てはボラ自体ではなく卵巣である。唐墨を作るためにとるボラだが、このボラサイズ、トドサイズのボラは非常に脂が乗っていておいしいのである。ボクはこの本体の行方が気になって仕方がない。昔、相模湾平塚などでは産卵個体をとる刺網があり、本体は安く買えたが、今はどうなんだろう。高度成長期以来、売れない魚の代表的なボラではあるが、江戸時代など上物でもありながら、庶民にも手が届くものでもあり、老若男女に好まれて引っ張りだこだった。今や、秋から初春にかけての産卵回遊する個体をとる専門の漁はあるが、周年日本周辺を泳いでいる近所のボラをとろうなんて人はいないはずである。昔は千葉県浦安の沖合いで養殖まで行われていたのに、今では東京都内では水路を群れ泳ぐ謎の魚とかしている。東京都中央区日本橋から日本橋川を泳ぐボラを見る大勢の人の何人ぐらいが、この魚を食べたことがあるのか、と思ったことがあるが、まずいないと思う。さて、秋になると卵巣、白子、ときどき「へそ(臼/うすとも)」が市場にやってくる。残念ではあるが本体はまったく姿を見せない。さて、八王子総合卸売センター、福泉にボラの「へそ」がやってきていた。唐墨材料である卵巣にも秋を感じるが、副産物である「へそ」にだって秋、もしくは冬近しを感じる。
サンマ
コラム

11月なのに、12入りサンマの塩焼きに、やっと秋の気配を感じる

10月後半から11月初めの今日まで、3日を置かずサンマの塩焼きを食べている。刺身よりも塩焼きが無性に矢鱈に食いたいから食うというか、サンマの塩焼きは麻薬のようだ、とまでも感じている。サンマの塩焼きのおいしさはその直球的な味に、ほどよい渋味と、例えばウニの味のような硫黄分(?)からくる玄妙な味わいが加わることだと思う。そのくせ後口がいいのである。やたらにご飯に合うところも、酒断ちの日には持って来いだ。
マンボウの腸
コラム

マン腸の干ものは素直にウマスギ!

自宅軟禁といった1週間だが、多種多様な魚がやってきた。どれもこれも素晴らしい味だったし、超高級魚もあったが、意外にも真夜中にノンアルビールの友とした地味なものが印象に残りすぎたので、これを1週間のトップとしたい。マンボウの腸の干ものである。マンボウは、千葉県外房に通っていたとき、千倉から千田に向かう舗装が一部剥がれているような道路の、道ばたにあった魚屋で初めて買っている。この道路沿いに「マンボウあります」の文字を見ての初マンボウである。腸の干ものはおまけにもらったと記憶している。外房の郷土料理である、肝と身をみそで和えたものと比べると食べやすいというよりも、端的にうまかった。この国道沿いの魚屋がいまや激減している。考えてみるとそのとき、ボクはてっきりマンボウを下手なものというか、珍味のたぐいだと思っていた。それが外房に通う内に身近なもの、普通の食用魚と思えるようになった。一時期、肝の味の虜になったこともある。今回の主役、マンボウの旬は秋から早春にかけてなので、時季のものともいえるだろう。巨大な魚なので流通の場に丸のまま来ることはない。解体しての流通だが、ほんの数年前まで身(筋肉)と肝のセットで入荷してきていた。これが最近では腸ばかりがくる。身と肝よりも保ちがいいのもある。腸は単に炒めても焼いてもうまいが、身と肝は食べ方が限られる。
キアマダイ
コラム

月〜日曜の週間トップ ウマスギ GO! GO! キアマダイのポワレ

鹿児島県鹿児島市、タカスイからキアマダイ1.1kgがやってきた。アマダイ科で1㎏上はおしなべておいしい。過去に外れなしである。余談になるが築地場内が無法地帯のとき、アマダイ科の荷の前で、「白赤黄でなんとかかんとか……」といいながら、「黄はまずい」と家族に大声で話している大バカオヤジがいた。仲卸の店員が嫌な顔をしていたのは真ん中に黄があったためだ。こんなバカに限って㎏上の赤の値段を聞いてくるものの、買いもしない。1㎏1万円と聞き、素人丸出しに驚いたのかも知れない。ちなみに大型の赤と同じく大型の黄は、確かに少し安いものの、そのとき㎏あたり8千円だった。しかもアマダイ類の山の中に黄は1尾だけ。黄が混ざっているだけでも珍しいことから、意外に黄を食べたことのある人はほとんどいないはずなのだ。ちなみに黄を買ったのはボクで、土曜日だったので、思い切り値引きをしていただく。このような典型的バカは分かりやすくて罪がないので、仲卸も追い立てたりはしない。けど世の中、自分が食べてもいないのに、評価を下すバカが多くて困る。どんな食い物も食ってから評価せよ。
全13件中 全レコードを表示しています

関連コンテンツ

サイト内検索

その他コンテンツ