イワガキ
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魚貝の物知り度 | ★★★ 知っていたら通人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★★ 一般的(流通量は普通) |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
分類 | 軟体動物門二枚貝綱翼形亜綱ウグイスガイ目カキ上科イタボガキ科マガキ属
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外国名 | Rock-oyster
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学名 | Crossostrea nippona (Seki,1934)
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漢字・学名由来 | 漢字 岩牡蠣、岩牡蛎 Standard Japanese name / Iwagaki 平瀬與一郎 hirasei, hiraseana, Neohirasea(平瀬與一郎 安政6-大正14 1859-1925 兵庫県淡路島福良)。京都で『平瀬商店(平瀬種禽園)』をいとなみ標本、特に貝殻を商い海外に輸出。貝類学の嚆矢。同郷の黒田徳米は同商店で丁稚をしながら貝類学を学ぶ。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水生。潮間帯下の岩礁域。
陸奥湾から九州、日本海。
生態
雌雄同体の円形に近い大型のカキである。
8月上旬〜10月。
殻長20センチを超える。楕円形であることが多いが、付着した岩やコンクリートによって形は様々。岩などにくっつく左の殻の方はふた側(右の殻)よりも大きい。
基本情報
本州から九州の日本各地でみられる。古く食べる地域も限られていた。この天然の大型のカキ類では瀬戸内海周辺でのイタボガキと双璧をなすものである。
最近では産地が増え、養殖も行われていて、一般的な水産物になってきている。
夏が旬で、最盛期は夏でマガキと交代するように入荷してくる。
大きくなる二枚貝で独特の渋みがあって、これが持ち味。一口では大き過ぎるので適宜に切り分けて楽しむことと成る。
水産基本情報
漁法 潜水漁、養殖
産地(目立つもの) 山形県、新潟県、富山県、石川県、福井県、京都府、鳥取県、島根県、茨城県、千葉県、静岡県、愛知県、三重県、徳島県、高知県、宮崎県
養殖 養殖を始めたのは島根県隠岐西ノ島。今でも隠岐は養殖イワガキの産地として有名。
選び方・食べ方・その他
選び方
生きていないと食べられないもの。持ってみて貝殻から体液がもれてこないもの。貝殻がだらしなく口を開けていないもの。
味わい
貝を剥くのはマガキ以上に難しい。
生で食べるのが一般的。一個食べると、お腹がふくれるほどに可食部は大きい。しかも独特の渋みと、濃厚な旨味がある。
栄養
マガキ同様、タンパク質、脂質こそ少ないものの鉄分、カリウムなどの無機質、各種ビタミン類が豊富。またなによりも消化性多糖類であり直ぐにエネルギー化できるグリコーゲンが豊富。
危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
もともと食用としていた地域 古くからの産地は日本海側の秋田県、山形県、新潟県、富山県、石川県、鳥取など。太平洋側では唯一千葉県銚子、鹿島灘などであった。
加工品・名産品
冷凍イワガキ 島根県隠岐海士町ではCASによる冷凍イワガキを製造している。
隠岐のいわがき 清海 島根県隠岐で養殖されているイワガキ。実に清い海域で育てて、無菌状態にして、付着物などを取り去り出荷したもの。[和田水産 島根県隠岐の島町]
釣り情報
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歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
参考岩田昭人さん 場所三重県尾鷲市
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所千葉県銚子市・鴨川市・小湊、静岡県御前崎、有明海
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所茨城県日立市
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所長崎県対馬市神県町
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所関東周辺、玄海
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所鳥取県鳥取市
サイズ / 時期大型 備考「あくど」は山形県の方言で「かかと」のこと。 場所山形県酒田市酒田漁港(山形県漁業協同組合)
場所鳥取県鳥取市
参考『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社) 場所香川県小豆郡小豆島