202407/01掲載

根室旅3 温根沼だけかもアサリの刺身

民家が少なくアマモが健全に生育しているきれいな海


北海道根室市、温根沼、春国岱などの干潟を行ったり来たり、底なし沼にはまって出られなくなったり、クマが近くで目撃されたり。波瀾万丈の時間を干潟で過ごした。
少しは痩せられたかも、という以前に寒いのと疲れとで人事不省となる。
さて、ここでいろんな方達に話を聞いた。
なかでもビックリしたのが、アサリの刺身である。
刺身以上のアサリの食べ方はない、という。
この温根沼周辺はアマモが大量に生えていて水がとてもキレイなのである。東京湾や愛知県三河でもアサリはとれると思うけど、そのまま生で食べるなんて思いも寄らない。
アサリの刺身は北海道東部にある汽水域の、郷土料理と考えるといいのかも。
ここのアサリなら刺身にしてうまそうだ、と思うのは、周りに護岸がなく、人家がほとんどないためだ。

これは何度でも何度でも食べたい味である


温根沼のアサリLサイズを刺身にしてみた。
料理法といっても剥き身にするだけなので、料理以前の料理である。
剥き身にして塩水でていねいに砂などを洗い流す。
水分をよくきり、すだちを振りながら食べる。
1パック全部食べてももの足りぬほど後を引く。
2パック買っておいてよかった、よかったのである。
実にこくのある味わいで甘味がほどよく、食感がまた心地よい。
ひょっとしたらカキ(マガキ)以上にうまいかも知れないと、今朝三倍体マガキを買ってきて食べてみたけど、温根沼のアサリの方が上に思えた。
人間の評価など一次的なものなので、断言はできないが、刺身で食べないとアサリの真価はわからないと思う。
注/アサリが生食可能かどうかは産地などで変わるので、無闇に刺身で食べない方がいい。

このコラムに関係する種

アサリのサムネイル写真
アサリJapanese short-neck clam,Baby clam海水生。潮間帯〜水深10mの砂泥地。北海道から九州。朝鮮半島、中国大陸沿岸インドシナ半島。最近ではマガキの種苗に混・・・・
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