202405/06掲載

しらすの北限は福島相馬だと思っていた

しらす漁の北限はどこだろう?


福島県相馬市で水産物を探していて、忘れていたことを思い出す。しらす漁の北限である。
「そうだ。相馬はしらす漁の(太平洋側の)北限だった」
と思って調べたら、いつのまにか宮城県仙南の閖上、亘理が北限に変わっていた。
とすると日本海側は、と調べたら富山県氷見だ。
カタクチイワシの産卵場が北上しているのだ。
これなど明らかに温暖化が原因である。
相馬市で「しらす干し」を買うと言うことは、こんなきっかけをくれるということでもある。
だから水産生物の加工品を買うということにも重要な意味がある。
ちなみに相馬市では「ちりめん」も作っているようだ。
これはまったく知らなかった。

しらすおろしを考えた人は偉い


この「しらす漁」の情報を集めながら飲む、深夜酒の友は、「しらすおろし」とした。
贅沢だけれど、今季初のすだちを搾り込む。
やはり「しらす」に、徳島県人なので、すだち、かな。
とにもかくにも、一見平凡でありながら普遍性のある「しらすおろし」を考えた人は偉大である。

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カタクチイワシのサムネイル写真
カタクチイワシJapanese anchovy, Half mouth sardine海水魚。沿岸域の表層付近で大きな群れを作り、ときに沖合でも見られる。北海道〜九州南岸の太平洋・日本海・東シナ海沿岸、瀬・・・・
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