浜名湖雄踏、夏の「ちんた」のムニエル
お昼ご飯に魚のムニエル。魚は日常的に食べてこそうまい

浜名湖の雄踏漁協で「ちんた(クロダイ)」をいただいた。300g以下を「ちんた」、以上を「くろだい」という。今回の体長19cm・195g は競りに出すともなく、廃棄もしくは放流することになるらしい。以上は前回もかいた。
片身を刺身にして、あらをあら汁にした。
骨つきの半身はムニエルにする。
横道にそれるが、サイトの運営上しかたがなく、特定のサイトなどを見ることがあるが、非常にいかがわしい、というか薄汚い。
当たり前の魚を「超レア」だとか、もっとも嫌いな言葉「究極の」とか、「これ以上の魚はない」、「これが究極の料理法だ」などと書いてある。
世の中に特別なものは存在しない、と思っているのでこのような言語を使うこと自体、愚かしいと思っている。
魚は日常的に当たり前に食べてこそ、日本の自給率を上げることが出来るのに、これじゃ逆効果だし、自然に優しくない。
ということで、今回の「ちんた」など買ったとしても安いものだし、珍しいものでもない。
ボクのケ(日常)の日のお昼に、至って平凡にムニエルにして食べた。
これに、いただきものの食パン1枚(高そうなパンで少し甘みがある)と日東紅茶とトマト1個のお昼だけれど、トマトが大きいので腹持ちがいい。
クロダイの骨つきの半身は、塩コショウして小麦粉をつけてじっくりソテーしただけ。
ムニエルは意外なくらい難易度が高い料理だけど、失敗しても失敗したと言うほどまずくないのがいい。
タイ科のムニエルの特徴は、ソテーの仕方次第だが、皮がかりっと香ばしく上がり、身にしっとりと潤いが残ることだ。
自画自賛はいかんが、今回は非常に上手にソテーできた。
「ちんた」のムニエル、滅法うまいではないか。
皮を食べただけでも御馳走だし、身に甘味がある。
今回はパンに合わせたが、ご飯に合わせるときは醤油をたらすとよりご飯向きになる。
今回の問題点は高そうな食パンに甘みがありすぎたことだけだ。
魚料理に合わせるときのパンには、あまり上等なのはいらぬ。