クラカケトラギス
体長20cm前後になる。円筒形で目の下と体側左右に対称の黒い帯状の斑紋がある。
魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★★ 一般的(流通量は普通) |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
概要
生息域
海水魚。
青森県〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、茨城県〜九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海、有明海。
東シナ海中部以南の大陸棚域、朝鮮半島南岸、台湾、浙江省、海南島、ジャワ島。
生態
■ 産卵期は2月から6月と10月から11月。
■ 肉食でゴカイ、甲殻類、小魚などを捕食。
基本情報
浅い場所の底曳き網、刺し網などでとれる小魚。
山陰などでは練り製品に加工され、良質なものとの評価がある。
築地場内では最近天ぷら用の魚として人気が出てきている。
産地以外にはめったに出回らないもので、関東では料理店が利用することが普通。
水産基本情報
市場での評価 関東では天ぷらに使えるのでやや高値となる。入荷量は少なく、認知度は低い。
漁法 底曳き網
産地 愛知県、愛媛県
選び方・食べ方・その他
選び方
触って硬いもの。色のあせていないもの。
味わい
旬は土地度地で春から夏と秋から冬。
年間を通して味がいい。
白身まったくクセがない。
脂がのっているときは旨みがあるが、基本的に皮目に味がある。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
クラカケトラギスの料理法・調理法・食べ方/揚げる(天ぷら、唐揚げ、フライ)、生食(刺身)、焼く(干物)
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
蒲鉾(かまぼこ)/島根県大田市。
干物/愛知県一色町。みりん干し、開き干し。
干物/愛知県一色町。みりん干し、開き干し。
釣り情報
トラギスの仲間は意外に深い海の底にいる魚であり、100メートルなんてところから、釣り上がる。クラカケトラギスは比較的浅い場所に多く。シロギスなどの浅場の釣りでも外道だ。
仕掛けはシロギスのもので片天秤仕掛け、エサはイソメ類。
歴史・ことわざなど
■ 「ギス」とつくがキスの仲間ではない(キス科ではない)。
■ 関東では「トラギス」、関西などでは「トラハゼ」。
■ 蒲鉾や練り製品の材料となる。