マトウトラギス

マトウトラギスの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
11cm SL 前後になる。円筒形で体高が低く細長い。頬に数本の暗色縦縞がある。尾鰭は丸く、尾鰭基部上方に白く縁取られた暗色斑がある。
11cm SL 前後になる。円筒形で体高が低く細長い。頬に数本の暗色縦縞がある。尾鰭は丸く、尾鰭基部上方に白く縁取られた暗色斑がある。
11cm SL 前後になる。円筒形で体高が低く細長い。頬に数本の暗色縦縞がある。尾鰭は丸く、尾鰭基部上方に白く縁取られた暗色斑がある。
珍魚度・珍しさ★★★★
めったに出合えない
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度 ★★★
美味
分類
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ワニギス亜目トラギス科トラギス属
外国名
学名
Parapercis ommatura Jordan & Snyder, 1902
漢字・学名由来

漢字/的虎鱚 Matoutoragisu
由来・語源/尾鰭基部に白く縁取られた的上の斑紋があるため。
小種名/ommatura 尾に眼状紋のある。『日本産魚類全種の学名 語源と解説』(中坊徹次・平嶋義宏 東海大学出版部 2015)
マトオギス 的鱚 Parapercis ommatura Jordan & Snyder(トラギス科) 尾鰭基底に一つの眼状斑紋がある爲め、種名が出来てゐるが、是を意識して曾て私がマトオギスと命名したものである。〉『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)
〈トラギス科トラギス属マトウギス〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)・(松原喜代松 岩崎書店 1955年1版・1971年校訂版)
現和名は『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)からかも。トラギス科なので現和名の方がわかりやすい。

Jordan
David Starr Jordan〈デイビッド・スター・ジョーダン(ジョルダン) 1851-1931 アメリカ〉。魚類学者。日本の魚類学の創始者とされる田中茂穂とスナイダーとの共著『日本魚類目録』を出版。
Snyder
ジョン・オターバイン・スナイダー(1867-1943 アメリカ) 魚類学者。スタンフォード大学の魚類学教授。『日本魚類目録(A catalogue of the fishes of Japan)』を田中茂穂、David Starr Jordanとともに作る。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。浅い砂地。
東京湾横浜沖、伊勢湾、三河湾、和歌山縣宇久井、土佐湾、島根県敬川沖、長崎県橘湾、有明海、熊本県天草、鹿児島県笠沙、瀬戸内海・[明石沖]。
台湾、福建省・広東省。

生態

基本情報

東京湾以南、山陰の浅い砂地に生息している魚だが、細長い上に小さいので食用となることはまずない。また底曳き網などでもあまりまとまって取れることもない。
おいしい魚だが、漁業者の間でも認知度はないものと考えている。
珍魚度 珍魚ではないが、あまりにも小さいので利用されていないし、流通しない。産地も少ない。

水産基本情報

市場での評価/流通しない。
漁法/底曳き網
産地/兵庫県

選び方・食べ方・その他

選び方

触って張りのあるもの。

味わい

旬は不明。
鱗は小さくて硬いが取りやすい。皮は厚みがあり強い。骨はあまり硬くない。
白身。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

マトウトラギスの料理・レシピ・食べ方/揚げる(唐揚げ)
マトウトラギスの唐揚げ 大人の小指くらいしかない魚なので、水洗いと言っても鱗と頭を落として内臓をきれいに流すだけだ。水分をていねいに落として片栗粉をまぶして二度揚げする。さくっと丸ごと食べられ、とまらなくなるほど軽い味だ。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど